知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 1 ナイトライダー

 昔ナイトライダーというテレビ番組が

ありましたね。

 

 「なぜ夜走るんだ?」と思いながら

見ていましたが、英語では「Nightの

Rider」ではなくて、「Knight なRider」

であって、車の名前が「Knight 2000」、

主人公の名前もMichael Knightと

正義の騎士に引っかけていましたね。

 

 この車は電子頭脳??(私の書き方が

古いですね)によって、自分で判断して

勝手に運転してくれるというもので、

GMのポンティアックが使われていました。

 

 映画とかでの有名な車は、英国MI6を

取り上げた007は英国映画ということで、

ゴールドフィンガー」でのアストンマーチン

など英国車が使われており、バックトゥー

ザフューチャーでは、あの有名なカモメ

さん仕様の(ガルウィング仕様ですね)

米国デロリアン社製の車が使われて

いました。

 

 ということで、このブログは、車

メーカーはどこの国のメーカーなんだ?

というのを解説するブログではありま

せんので、先に進めるとして、現実では

Knight 2000に近づくためにどんな開発が

おこなわれてるんだ?という分析を

していきましょう。

 

 車の自動運転については、特許庁から

「平成25年度特許出願技術動向調査

報告書」というのが出ています。

 

https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/25_automatic_driving.pdf

 

 私のほうでは、特許分類などの説明を

取り入れつつ、どのように分類を見つけて

いくのかという実際の思考過程をJ-Plat

Patを使って説明しながら、特許庁とは

ちょっと違った視点で分析をしていこうと

思います。

(てゆーか、車音痴の王花陣には、そんな

難しい車の分析はできないわけでして)

 

 自動車って、「自分」で「動く」

「車」のはずなのに、自分で動く車の

「自動運転」とは、これいかに?

なーんちゃって。

 

 ということで、分析の開始です。

 

 レッツラゴー。

 

 まずは、特許関係の分析をおこなう

わけですが、どんな特許分類があるの

でしょう?

 

  前回医療関係の分析のときには、

国内だけの分析をおこないましたので、

Fタームなども取り入れつつ分析を

おこないましたが、車のほうは、いろいろ

有名な海外メーカーがありますので、

世界共通のIPC分類を使ったほうが

よさそうです。

 

 尚、米国では米国特有のUSPCと

いう分類がありますので、米国のみを

分析する場合には、USPCで分析

できますし、米国とEUでのCPCという

分類がありますが、まあ、海外は

世界共通のIPCで検索したほうが

簡単ですのでIPCを使いましょう。

 

(ちなみに、同じIPC分類を使って、

同じ特許出願などを各国で検索しても

すべて同じものがヒットするとは限りま

せん。

 

 なぜかというと、どの国でも人が

分類を付与する関係から、おんなじ

特許出願におんなじ分類が付与される

とは限らないからです。

 

 まあ、あまり深く考えるほどのことは

ありませんが、検索する場合には

念頭においておいたほうがよいでしょう)

 

 それでは、どんな分類なのかいな?と

いうことで、下記のプラピ(J-PlatPat)を

開いて、パテントマップガイダンスを

開いてみましょう。

 

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 

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 f:id:oukajinsugawa:20150416124147j:plain

 

 次に下のように「キーワード検索」という

ところをクリックして、紹介画面は「IPC第8版

(日付指定)」をクリックし、キーワードと

いうところに「自動運転」とでも入れてみま

しょうかね。

 

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 ということで、このまま待っていても何にも

変わりませんので、「検索」というのを

クリック致しましょう。

 

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 そうすると、いつもの「で~た~な~」と

いうことで、「B60W30/06」というのが出て

来ました。

 

 自動運転って、「B60W30/06」だったん

ですね、というところなのですが、実は

IPDLがプラピ(J-PlatPat)に変更

されたため、プラピのPMGS(パテント

マップガイダンス)の使い方の紹介

も兼ねて説明してきたわけでして

(この前もPMGSの使い方を書き

ましたが)、本当は、車関係のIPCは

B60が車両一般で、B62が鉄道以外の

路面車両関係なんです。

 

 ということで、次回はB60とB62を

詳しく見て行くことに致しましょう。

 

 あとがき:

他のPMGSの使い方については、

以下を見てください。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp