特許分類検索上級編 第13回 分類相関解析ツール
ということで、実際の検索手法を
調べるわけですが、その前に、特許
分類を調べる手法って、どんなものが
あるのかを調べてみましょう。
現在、このブログでは、並行して、
「J-PlatPatを使い倒そうシリーズ」も
書いており、このプラピ(J-PlatPat)
さんには特許分類を簡単に調べて
くれるパテントマップガイダンス
(PMGS)があるわけでして。
パテントマップガイダンス(PMGS)(入力画面)|J-PlatPat
ただし、このプラピさん、休日などは
結構メンテナンスで使えない日があり
ますので、まあ、休みの日にPMGSに
アクセスする人は少ないと思いますが、
暇人の王花陣など、アクセスできなくて、
困ってしまうんです。
じゃあ、おまえ、どうしているんだ?
というと、おおもとのおおもと、特許庁
さんで調べることができるんですね。
(プラピさんを運用しているのは、
工業所有権情報・研修館(INPIT)」
です)
まあ、特許庁さんのホームページも
休みの日もありますが、それは置いて
おいて、以下の検索ポータルサイトで
いろいろ調べることができるんです。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/searchportal/htdocs/search-portal/top.html
ここの、「2.技術分野別の情報」
というのが優れものですので、ちょっと
覗いてみましょう。
まずは、「1.分類の一次情報を
知りたい。」のところの、最初の
「Fタームリスト・FI紹介~」は、
PMGSに飛ぶリンクなので、これは
プラピさんが休養を取っている日?
は、使えないわけでして。
次の「FI改正情報」も改正情報を
調べるわけではありませんので、
ダメですね。
次の、「Fタームテーマコード一覧
情報」は、PDF形式でもエクセル
形式でもダウンロードできますので、
この前も書きましたが、エクセルで
ダウンロードして、編集、印刷して、
手元に置いておくと非常に便利です。
(毎年、更新されていますので、
ちょっと注意が必要ですが)
次の、「IPC第8版分類表」と
いうのは、PDFでもエクセルでも
ダウンロードできますので、エクセル
などをダウンロードしてPCに
入れておけば、PMGSが休みの
日でも見ることができますし、
「特許・実用新案国際特許分類表
IPC第8版」という発明協会さんの
14,040円のお高い書籍を買わなく
ても大丈夫なんです。
(「俺は金持ちだから、書籍のほうが
いいんだ」という方は書籍のほうで
是非どうぞ)
次は、「2.欲しい分類を探すサポート
ツールを知りたい。」の「分類の相関
性を加味してFターム,FIを検索する
ツール」をクリックすると、以下の
ような画面になるんです。
じゃあ、これって何に使えて、どう
やって使うんだ?というのは、特許庁
さん、「そんなの面倒見切れんから
自分で考えろよなー」となっています
し(とは、言っていないと思います、
です、はい)、「* 「検索式に利用 」の
チェックボックスを選択すると、云々
かんぬん」と書かれているのですが、
そんなチェックボックスはないですし、
ということで、使い方をちょっと考えて
みましょう。
まずは、テーマやフリーワードという
のを入れる前に、「Fターム・FI検索」
というタブと、「分類相関解析ツール」
というのがありますので、テーマや
ワードを入れずに、これらをクリック
すると、以下のようなマトリックスが
出てきます。
(どちらをクリックしても同じマトリクス
が出てきます)
ということなのですが、「全庁技術
分野相関図」にチェックが入って
いますので、試しに、「「一部審査室
相関図」にチェックをいれると、以下の
ようになり、「分類相関解析ツール」や
「相関図」と書かれていますので、八つ
墓村で、加藤武さん演じる等々力警部
のように、「よーし、わかった」と手を
打つわけですね。
ここで、一番下を見てみると、以下の
ようになっています。
つまりは、これは、特許庁さんの
各審査部で審査請求されたものの
Fタームテーマコードの主分類と
副分類の相関を調べたものだったん
ですね。
私が貼り付けた時点(2016年1月
28日)での解析数は、316万3966件、
2000年1月から2014年3月までの
分析ですよーと書かれています。
また、数字は、件数と、パーセンテージ
だそうですよ。
じゃあ、これって、何に使えんの?
というと、検索式を作るときに、自分の
調べたいFタームテーマコードだけで、
大丈夫なのか?というのに使えるわけ
ですね。
ということで、次回は、この分類相関
解析ツールをさらに探っていきまっしょい!!
(正式名称は、「分類の相関性を加味して
Fターム,FIを検索するツール」ですが、
長いので、私のブログでは、「分類相関
解析ツール」と呼ぶことに致します。
それではまた。