使ってみましょう。
なんだ?」というところから入りましょう。
(まあ、王花陣のブログを読んでくださって
いる方には余計なお世話でしょう??)
特許や実用新案というのは、世界共通の
技術分類IPCというものや、このIPCを
日本用にさらに細かくしたファイルインデッ
クス(FI)、日本独自の技術分類Fターム、
というのがあるのですが、これらは、数字と
アルファベットを組み合わせた無味乾燥な
ものなので、この分類コードだけ見ても
よくわからないので、プラピ(J-PlatPat)さん
ではこれを調べることができるパテントマップ
ガイダンス(PMGS)というのを用意して
くれています。
じゃあ、何のために分類コードを調べるんだ?
ということなのですが、この技術分類コードで
特許などを検索したほうが、漏れが少なく検索
できるからです。
と前置きはこれくらいにして、まずはPMGS
を使ってみましょう。
何を調べましょうか?
ということで、以下のように結構おもしろい
記事が出ていましたので、これを使って
みましょう。
http://www.cnet.com/news/boeing-patents-star-wars-style-force-fields/
これは、ボーイングが、爆発のショック波
を防ぐことができるというシステムで特許を
取ったという記事で、スターウォーズや、
スタートレックというサイエンスフィクション
から手がかりを得て考えた?ようなプラズマ
シールドだと書かれています。
もっと詳しく解説してもよいのですが、
今回はスタートレックの話ではないので
説明はこれくらいにしておいて、まずは、
この特許を検索すると以下のような
ものでした。
US8981261B1 (Method and system for shockwave attenuation via electromagnetic arc)
この文献の「Int.Cl.」というところに、
「F42D5/045」と「F41H5/007」という
のがありますので、「これってなーんだ?」
というのをPMGSで調べることにしましょう。
まずは、いつものように、以下にアクセス
しましょう。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage
そこで、左側の「特許・実用新案」をクリック
してもPMGSにアクセスできるのですが、
今回は、「違う方法もあるんだぞ」という
ことで、フェイントをかけて??、右上の
「サイトマップ」というのをクリックして
みましょう。
(PMGS)」をクリック致しましょう。
(「おれは英語のほうが得意なんだ!」
という方は、その下の英語版のほうを
是非どうぞ)
そうすると以下の画面になりますので、
IPC紹介の「(分類表)」をクリックして
みましょう。
(IPCの分類コードが「F42D5/045」と「F41
H5/007」とわかっていますので、直接
打ち込んでもらっても良いですよ)
そうすると、以下の画面になりますので、
「Fセクション」をクリックしましょう。
「F41H5/007」と「F42D5/045」ですので、
まずはF41をクリックしましょうかね。
(F41は武器で、F42は弾薬;爆破だそうで、
「こわいですね~~、おそろし~~ですね~~」
(淀川長治さんの口調で読んでください))
ということでたどっていくと、ゼロゼロ
セブンのジェームスボンドは反動装甲;
爆発装甲なんだそうです。
(「F41H5/007」です)
「F42D5/045」のほうは、爆破関係の
保安装置のうちの「爆ごう波の吸収または
減衰手段」だったんです。
ということで、「このように調べた分類を
何に使うんだ?」ということなのですが、
おんなじような特許出願とかないかいな?
というのに使えるんです。
それでは、プラピの「特許・実用新案
テキスト検索」で、以下のように打ち込んで
みましょう。
尚、平和国家?の日本ではさすがに
このような物騒な武器の出願はないんで
ないかい?と思いますので、試しに「米国
特許和文抄録」というのにもチェックを
入れて検索してみましょう。
「検索項目」はIPC、検索キーワードは
「F41H5/007 F42D5/045」(7とFの間には
スペースを入れましょう)、検索方式は
最初「or」になっていますので、「and」に
しましょう。(orはどちらかをヒットさせる
もの、andはどちらも入っていないと
ダメ―というものです)
ということで、「キーワードで検索」を
クリックすると、1件だけ出てきました。
ここで、一覧表示をクリックすると、
やっぱりアメリカのものでしたね。
(日本での和文抄録なので、USでの
特許等をすべてカバーしているわけでは
ありませんので気を付けましょう)
このように、いろいろ遊んでいるうちに
使い方を覚えますので、早速、プラピと
お友達になろうではあーりませんか。
(私はJ-PlatPatの関係者でも、回し者
でもありませんので、念のため)