新聞に、「生活支援ロボ、身近に。モデルハウスで
体験。」という記事が出ていました。
住宅展示場というのはいろいろなところにあり
ますが、この中にあるモデルハウスで、生活支援
ロボットを使ったり触れたりできるのだそうです。
(どこの住宅展示場でもやっているというわけでは
ないようです)
ということで、医療機器シリーズをブログで取り
上げていますので(勝手に私がそう思っている
だけですが)、これは見に行くっきゃないという
事で見に行ってみました。
どんなものがあるかというと、話しかけたり触っ
たりすると反応するコミュニケーションロボットや、
手の不自由な人の食事を支援するロボット、床下
など人間の入れない狭くて暗い場所を自動で点検
してくれるロボットなどが展示されており、同時に
実演もしています。
パンフレットをもらってきましたので、それを見て
みましょう。(それぞれページ数の関係で、私のほう
で怒られない程度に編集しています)
1つ目はメンタルコミットロボット「PARO]です。
開発は産総研、製造は株式会社知能システムと
なっています。
アザラシ型の形をしていて、本物の動物と同じ
ように触れ合えることで、人の心を元気づけると
いうものだそうです。
残念ながら1年保証付で36万円とお高いので、
一人暮らしの老齢者には手が出ないでしょうから、
社会福祉法人や医療法人向けでしょう。
(今話題のソフトバンクのロボットは20万円弱で
二倍近く値段が高く、さらに、いかにもおもちゃの
ようで見劣りしないでしょうか)
2つ目は、食事支援ロボット「My Spoon」という
ものです。
これはセコム株式会社が開発した ものです。
セコムさんというのは、セキュリティーだけでは
ない のですね。
知らなかったのは私だけ?
右の男性の前に置いてある白いミシンのような
機械が食事支援ロボットで、胸につけているのが
ジョイスティックです。
ジョイスティックに顎で軽く触れるだけでアームが
動いておかずなどを口に運んでくれます。
手動モード、半自動モード、全自動モードなどが
あるそうです。
写っている男性はモデルさんではなく、実際に
頸髄損傷で手足が動かない方だそうで、事故や
病気で上肢障害がある人に役立ちそうですね。
特許関係を調べると、セコムさんはやはり
ほとんどがセキュリティー関係ですが、「出願人:
セコム」と「発明の 名称:食事支援」で検索
すると、そのものずばりの食事 支援装置で
2件登録されていました。
3番目は、自動排泄処理ロボットです。
開発・販売は株式会社エヌウィックという
宮城県にある会社です。
http://www.minelet.com/index.html
これから老齢人口が増加し、寝たきりの方が
増加するでしょうから、特に必要とされ、期待
される分野でしょう。
おむつ(専用カバー)が必要なところが残念な
ところです。
処理の仕組みは、排尿・排便センサーが
感知すると、自動吸引し、その後温水シャワーで
洗浄、除湿をおこなうという仕組みです。
使い勝手はまだまだのような気がしますが、
技術開発の途中段階だと思いますので、
今後さらに頑張っていただいて、さらに良い
ものを開発してほしいものです。
特許出願がどうなっているかですが、 以下の
ようになっていました。
4件ありましたが、残念ながら2件は拒絶査定で、
2件は審査請求せず取り下げ擬制となっていました。
もったいないですね。
最近は出願されていないようで、拒絶されたり
して出願はやめてしまったのでしょうか?
ほかにもパンフレットをもらったのですが、
長くなるのでこの辺にして、見学の後にアン
ケートがあったのですが、やはり重要なのは、
安全なことと値段ですね。
安全で安いロボットを早いところ開発して
ほしいものです。
売り上げに貢献しないのにいろいろ説明して
くれたダイワハウスの皆様、まことにありが
とうございました。
あとがき:
ソフトバンクのロボットはよさそうですね。
売れるのでは?
鉄腕アトム時代到来か?