アンティキテラ
昨年の10月12日のNHKEテレで
「からくり人形の不思議」という番組を
やっていました。(副題は“元祖ロボット”
の知られざる歴史というものでした)
この番組で取り上げられていたのは、
人間と同じような動作をする人形(人形
たち)で、様々な動きをするのに驚き
ました。
話は、その当時の職人たちの創造が
いろいろな、からくり人形につながったと
いう話でした。
かつては大きなものしか作れなかった
時計の技術が、小さなものまで作れるように
進化してきたといいます。
新しい時計の技術はからくり人形の
世界に取り入れられたそうです。
話は違って、「DECODING THE HEAVENS」
という書籍があります。
これは、日本語訳も出ていてこちらのほうは、
「アンティキテラ 古代ギリシャのコンピュー
ター」とわかりやすい題名になっています。
このアンティキテラについては、2013年
ので、見た方もいるのでは?
(つい先日のNHKEテレでも再放送されて
いました)
この機械は、1900年頃アンティキテラ島の
近くのギリシャの海で海綿取りをしていた
ダイバーが、海に沈んだ古い沈没船を発見し、
その中にあった時計のような物体を持ち
帰り、その島にちなんでアンティキラの機械と
名付けたことによります。
しかし、発見された当時は、何に使われ
たものかまったくわからず、倉庫の隅に
ひっそりと眠っていたのですが、偶然発見
されて、洗浄がおこなわれ、約50年後に
調査が開始されました。
当初、歯車らしきものがあったため、時計
ではないかとも考えられていたのですが、
時計発明以前の沈没船からの引き上げだった
ため、さらに何十年にもわたり、調査がおこ
なわれました。
テレビや、「DECODING THE HEAVENS」
では、この機械は天体の位置を予測する
計算機であるとされており、さらに調査は
継続されています。
調査によれば、この機械が作られたのは、
紀元前150~100年とされており、このような
精密な機械がその当時に作られたいうのは
非常に驚異的なのですが、それ以上に
不思議なのは、その後、このような技術が
廃れてしまったということです。
テレビでは、発明したのはアルキメデス
ではないか、と推測しています。
このアルキメデスが殺されてしまったため、
製作者がいなくなってしまい、イスラム世界へ
受け継がれたのですが、残念ながら、同じ
ような機構が発明されるのは、はるかかなたの
時計の発明時期になってしまった、との
ことでした。(推測だそうです)
このように、昔あった技術が現代に引き
継がれていないということは結構あり、たとえば、
エジプトのピラミッド建造技術、弥生時代の
銅鐸技術、日本の古刀製作技術など、今の
技術を持ってしても不可能というものが
あります。
(ピラミッドはお金と時間をかければできるで
しょうが、他の二つは技術的に現在不可能と
されています)
発明、ノウハウというのはそれができた
ときには、重要さがよくわからないことが
結構あります。
しかし、今になって昔を振り返ると、
コロンブスの卵というのも沢山ありますので、
気象を司る技術などが出てくるといいですね。
またまた話は変わって、「人類の歴史を
変えた発明1001」ジャックチャロナー編集
ゆまに書房2011年出版、という書籍が
あります。
税抜き6500円と高いので、そのうち私の
方で抜き書きするとして、この本は、昔から
現代までの重要な発明というのが書かれて
います。
結構読んでいるとおもしろくて、どこから
読んでも「へぇ~」という、昔フジテレビで
やっていた「トリビアの泉」のような驚きが
あります。
たとえば、火を使う、などは動物にはでき
ないわけですから、その当時の動物(人間の
祖先)が発明(発見?)をしたというのは、
大層重要な発明だったということができますね。
(火の発明は私が書くまでもなく、重要な
発明ですが)
のがあります。この本は約2000ページと分厚い
ので、知財業界人は重量が実感できます。
(重量1.7Kgです)
「人類の歴史を変えた発明1001」のほうは
1000ページ弱ながら、紙質が厚いので
2.0Kgと重く、 重しに大層役立つので、
1家に1冊あってもいいかも???