知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

マイクロポレーション?

 昨日の日経産業新聞に、日東電工が注射や

点滴でしか投薬できないものを貼り薬で投薬

可能とする技術を開発しているとの記事が

出ていました。

 

 日東電工さんというと、私はすぐ、「テープ」と

いうのが思い浮かびますが、HPを見るとその他

にもいろいろ事業をおこなっているようです。

 

Nitto 日本(日東電工) | 事業領域


 HPから医療分野を見てみると、「経皮吸収型

テープ製剤」というのがありました。

 

Nitto 日本(日東電工) | 医療

 

  「経皮吸収型」という言葉は私にとって初めて

でしたが、よく考えてみると、肩こり湿布薬や

虫さされの塗り薬など、皆そうですね。

 

 日東電工さんの生い立ちを見ても強みは

テープですので、この関連としてシート型薬剤の

研究にも移行しているのでしょう。

 

  日東電工さんの特許公開情報をIPDL

検索すると、公開日が先月の120日特開

2014-009169というので、そのものずばりの

「経皮吸収製剤」というのが公開されていました。

 

  この特許出願は、テープと薬剤に特徴を有する

ものですが、記事の方では、専用機器により皮膚に

熱を与えることで皮膚表面に微細な穴をあけ、皮膚の

表面の薬を、その穴から入れる「マイクロポレーション」

技術を開発しているとのことでした。

 

 日東電工特許情報検索では、まだこの特許出願は

引っかかって来ませんでしたが、「マイクロポレーション」

で検索すると、他社で8件ヒットして来ました。

 

 医薬品関係の分野では、貼り薬での研究もかなり

進んでいるようです。

 

 カプセル内視鏡も患者に負担がかからない

ような技術開発ですが、子供はいざ知らず、大人に

なっても針を刺されるのはいやですので、是非とも

注射がなくなるように研究開発を加速させて欲しい

ものです。