知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

2022年版USPTO 米国特許の調べ方 その8

【Quick Searchその6】 検索式の作り方 その3

 

・番号指定方法

 

 前回は、ワイルドカードの指定方法と、近傍検索

演算子を調べてみました。

 

 今回は、登録番号などの番号の入れ方を調べて

見ましょう。

 

 まずは、Back To The Futureで話題になった、

自動で靴紐を締めてくれるAutomatic Lacing Systemを

例にとって調べてみましょう。

 

 これは、出願番号が12/114,022

公開番号2009-0272007

登録番号8046937

となっています。

(Automatic Lacing Systemについては、このほかに、

多数の継続出願や一部継続出願、分割出願が

ありますが、今回は米国特許法の説明ではないので

説明は省略します。包袋調査の説明の時に、忘れな

かったら説明いたしましょう。)

 

1 出願番号

 まずは、出願番号ですが、そのまま12/114,022と

入れればOKです。

 

 この場合、一つの文献だけでなく、12/114,022が

記載されているファミリー文献が多数ヒットして

きますので1つだけ見たい場合には、以下のように

指定しましょう。

 

12/114,022.app.

 

 この場合カンマ「 , 」は省略しても良いですが、

スラッシュ「 / 」は省略できません。

 

2 公開番号

 次に、公開番号はハイフンを抜いて以下のように

20090272007と入れましょう。

 

 

 ここで、登録番号と公開番号のフィールド指定は

pn なので、20090272007.pn.と打ち込んでもらっても

良いのですが、上の図でPNボタンをクリックすると、

自動で、pnを付加してしてくれ、同時に検索も

行います。(ボタンクリック後は、("20090272007").pn. と

なります。)

 

 pnを付けずに上の図のままSearchボタンを押して

もらってもよいのですが、関係ない文献もヒットする

場合がありますので、フィールド指定はした方が良い

でしょう。

 

 尚、1で説明した出願番号の場合、フィールド記号が

違うので、出願番号を入れてPNボタンを押しても、

「0件でーす」となってしまいます。

 

3 登録番号

 次に登録番号ですが、公開番号と同じように入れて、

PNボタンを押すと自動で検索してくれます。

(PNボタンを押さなくてもSearchボタンでヒットしま

すが、望まない文献もヒットする可能性があるので、

pn指定をしたほうが良いでしょう。)

 

 尚、 公開番号や登録番号が以下のように多数あった

場合であっても、PNボタンを押すとすべてに検索

フィールド記号が自動で付記され、自動で検索されます。

 

            ↓

 

 上記の文献番号インプットの際には、番号と番号の

間のスペースが全角の場合には検索してくれません

ので、半角に致しましょう。

 

 また、カッコ内のスペースの部分は、以下のように

論理和ORがデフォルトになっていますので、「おら、

論理積じゃないといやだ」などという人は、ANDに

変えてあげましょう。

 

 

 次回に続く。