LIMEX(ライメックス)特許技術
この前、テレビで、LIMEXという
紙に代わる、水に濡れてもボール
ペンで書けるシートの話をしていま
した。
・ 商標登録5674584
標準文字商標「LIMEX」
権利者:株式会社TBM
ということで、これを開発している
のが、株式会社TBMさんだそうですね。
株式会社TBMさんも、LIMEXも、
ウイキにあるぐらい有名なんですね。
知りませんでした、です、はい。
新素材ライメックスは、石灰石が
主な原料だそうで、LIMEXは、石灰の
LIMEと無限を意味するEXから名付け
られたそうです。
この新素材は、パルプからできている
普通の紙とほぼ変わりない使い方が
できるそうで、普通の紙と一番違う特徴は、
耐久性と耐水性に優れ、通常の紙は、
パルプの繊維がからまりあっている
構造上、そこに水が浸み込むと、繊維の
結びつきが弱まり破れてしまうため、
水に弱いのですが、この新素材は、
石灰石を砕いた粉末に20%の割合で
合成樹脂を配合するため、石灰石と
樹脂が結合し、表面に隙間ができない
ため水が染み込まず、水をはじくんだ
そうです。
(軽くするため、ミクロの空気は含ま
せているとのこと)
お茶や醤油がこぼれても、サッと拭く
だけでOKなので、スシローさんでは、
この6月からメニューの紙にライメックスを
採用したり、お花屋さんでは、花を鉢に
入れ替えず水やりができるため、花を
活けて飾っている花ボックスをこのシート
で作製しているそうですよ。
この新素材、石灰石を主原料にして
いるため、資源の少ない日本で100%
自給できる数少ない資源だそうで、国内の
採掘場は200か所以上あり、国内埋蔵
量は240億トン、世界中でもほぼ無尽蔵
で、安くて豊富、100年以上は枯渇しない
と言われているんだそうです。
(逆に、100年程度で枯渇してしまうと
いう言い方もできますが。)
普通の紙は10トンの紙を製造するのに、
木200本、水1000トンが必要ですが、
ライメックスは木も水も使わないため、
環境にやさしい、とか言っていましたね。
ということで、特許出願を見てみると
以下のようになっています。
一番最初の特許5461614を見て
みましょう。
【課題】
本発明の課題は、夾雑物の発生防止、
厚さが均一なシートの作成、シートの表面
性向上および見かけ比重の調整等が
できる無機物質粉末高配合薄膜シートの
製造方法の提供である。
【解決手段】
薄膜シートの製造方法において、特定の
無機物質粉末、熱可塑性樹脂、補助剤を
準備する工程と、所定の配合率で配合
した原料に強い剪断応力を作用させて
混練する工程と、混練した原料を供給して、
Tダイ方式押出成形機でシートを成形する
工程と、特定の条件で延伸を行なって
望の見かけ比重に調整する工程と等を
有する。
特許5461614のファミリーは以下と
なっており、水が製造の問題となる海外
展開も視野に入っているのでしょう。