知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

音力発電さんのエネルギーハーベスティング技術

 この前、テレビで、音力発電さんを紹介
していました。
 
 音力発電さんは、エネルギーハーベスト
(Energy harvesting:身の回りにあるわずか
なエネルギーを電力に変換する技術ですね。)
で、たびたびテレビで取り上げられています
が、音力発電というくらいですから、音から
電力を生み出しているのかと思ったら、
違うんですってね。
 
 テレビで紹介していたのは、人が上ったり
下りたりすると、その振動を電力に変えて、
LEDライトを光らし、明るくなる階段、すな
わち発電床とか、15分間の歩行で、5分通話
できる携帯電話、叩いた時に振動で光る発電
タンバリン、靴の中に、振動を電力に変える
素子を埋め込み、発電靴を履いた高齢者が
目の前を通るとスマートホンに位置情報など
を発信する高齢者用試作発電靴、人や自転車
の交通量を発電床でカウントする実験など
でした。
 
 なぜ音力発電と名付けたのかというと、
社長の速水さんが子供の頃に、音で発電
する技術を閃き、学生のときに音声発電
装置を作製したのですが、エネルギーが
小さく実用化に至らなかったのですが、
初心忘れべからずということで、会社名に
したんだ、などと紹介していました。
 
 音力発電さんは、本社が神奈川県の
藤沢市(田舎者なので、場所はわかりま
せんが、江の島の近くなのでしょうか?)
創立2006年、資本金約9千万円、事業
内容は、音力・振動力発電や、その他の
エネルギーハーベスティング技術、
「発電床」、「振力電池」、「振子式振力
ライト」等、となっています。
 
 
 なるほど、調べると、すべて標準文字
商標で、「発電下駄」、「発電靴」、
「振力電池」、「発電床」、「SHINDO
BATTERY」、「振力」、「音力発電」、
「騒音回収」などの商標登録があり、
以下の商標登録もありました。
 
・ 登録5384458
 

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 どんな振動発電の発明があるかというと、
以下だそうですよ。
 

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 運動器具って何だ?という、特許
6093959をちょっと覗いてみましょう。
 
【技術分野】
【0001】
  この発明は、外部から加えられた力を
電気に変換する発電モジュールを備える
運動器具に関する。

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 ということで、エネルギーハーベスティ
ング技術開発も、いろいろ盛んなようです。