知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

キュキュット CLEAR 泡スプレー

 花王さんの、「キュキュットCLEAR

泡スプレー」が発売されてから、1年近く

になりますが、評判いいんですってね。

 

http://www.kao.com/jp/corp_news/2016/20160901_001.html

 

www.kao.co.jp

 

 テレビでも、よくCMを目にします。

 

 スポンジがとどきにくい場所に泡を

スプレーして1分ほど放置した後、

水で流せば汚れをきれいに落として

くれるそうで、一昨日の読売新聞に

よると、発売から10か月で計画の2倍

超の約700万本が売れたそうです。

(たしか、先週見たテレビでは、累計

販売420万本と言っていたのですが、

収録日はいつだったんでしょう??)

  

 どんな発明か見てみると、2010年頃

から開発が進められたようで、以下の

出願となっていました。

  

f:id:oukajinsugawa:20170823132446j:plain

 

 最新公開を見てみると、以下だそう

ですよ。

 

【課題】

 プラスチック等の硬質物品の硬質表面に

付着した、固体脂を含む油汚れを、擦らず

とも、すなわち機械力をかけずとも、洗浄

することが可能な、洗浄力に優れた、硬質

表面用液体洗浄剤組成物及び洗浄方法の

提供。

 

【解決手段】

 (a)特定のスルホコハク酸エステル又は

その塩、(b)炭素数8以上21以下の炭化

水素基と、硫酸エステル基又はスルホン

酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、

(a)成分を除く〕0質量%以上3質量%未満、

(c)両性界面活性剤及び水を含有し、

(b)/[(a)+(b)+(c)]の質量比が

0.3以下である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。

 

【技術分野】

【0001】

  本発明は硬質表面用液体洗浄剤組成物、

硬質表面の洗浄方法、及びスプレー容器入り

硬質表面用洗浄剤物品に関する。

 

【背景技術】

【0002】

  手洗い用食器洗浄剤には、油汚れに対する

洗浄力が根強く求められている。とりわけ、

プラスチック製のタッパーや弁当箱などの疎水

性表面を有する食器類においては、牛脂や

豚脂などの固形脂を多く含む油汚れが落ち

にくく、高い洗浄力が求められている。

そのため、通常、約40℃~45℃のお湯を

使用する、又は、2度洗いをするなどの工夫を

施した洗浄方法が用いられる。

 

発明を実施するための形態】

【0017】

<硬質表面用液体洗浄剤組成物>

  本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、

(b)成分の炭素数8以上21以下の炭化水素

基と硫酸エステル基又はスルホン酸基とを

有するアニオン界面活性剤の含有量を規定

したことにより、疎水性が高いジアルキル基と

親水性が高い硫酸基とを有する(a)成分と、

両性界面活性剤である(c)成分との相互

作用を強いものにすることができる。

これにより、本発明の硬質表面用液体洗浄

剤組成物に含まれる界面活性剤が、固体脂を

含む油汚れ中に浸透し易くなり、硬質表面

からの固体脂の剥離が容易となり、その結果、

洗浄力の向上効果が得られたものと推定される。

  そして、本発明の硬質表面用液体洗浄剤

組成物を、直接、硬質表面と接触させる方法で

用いる場合は、硬質表面に適用される界面

活性剤の濃度が、含水したスポンジを使用

して硬質表面に接触させる場合よりも高くなる。

そのため、本発明の界面活性剤による効果は、

より顕著に発現する。

  これらのことから、本発明の硬質表面用液体

洗浄剤組成物を用いることにより、プラスチック

等の硬質表面に付着した、固体脂を含む油

汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて

擦らない、すなわち機械力をかけない洗浄

方法によっても、優れた洗浄力を得ることが

できる。

 

 ということだそうですが、使っている方は、

テレビCMと同じように、汚れを落とせて

いますか?

 

 私は、残念ながら使ったことがないので、

よくわかりません、です、はい。