知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

精子の元気度を測る発明 リクルートさんのseem

 リクルートさんで、スマホでできる、精子

セルフチェック「seem」というのを出して

いますね。

 

seem.life

 

 GOOD DESIGN AWARD 2016の特別賞

(未来づくり)を受賞しているそうで。

 

 キットの使い方という動画を見ると、採取用

カップに、もみもみしながら精液を採取して、

スマホで撮影をすると、あーら、不思議、精子

動きがわかり、精子濃度と、運動率が出てきて、

男性の妊活力を判断できるそうで。

(もみもみしているところは、動画にはありま

せんので、念のため)

 

 今までは、女性の生理サイクルを記録して、

妊娠しやすい時期を予測するスマホアプリ

等の、「ルナルナ」とか、「ラルーン」、「女性の

リズム手帳」、[FLIPP(フリップ」)など女性向け

のものばかりでしたが、男性向けも出てきた

ようです。(と、訳知り顔?で書いていますが、

WEBに書いてありました。)

 

 ということで、どんな発明なのか見てみましょう。

 

・ 特許6045738「精子簡易検査キット、システム

及び精子の簡易検査を行う方法」

(早期審査で登録されたため、出願公開はあり

ません。)

 

【課題】

 精子の簡易的な検査を自宅等でも簡単に行う

ことができる。

 

【解決手段】

 精子の簡易検査を行うための精子簡易検査

キット10は、情報端末11のカメラ30の上に

載置可能な基板20と、基板20の表面に設け

られ、精液Aを収容する凹部21と、凹部21を

覆い、外部光を凹部21に入射させるカバー

22と、凹部21の下側の基板20内部に設けられ、

凹部21内の精液Aを拡大し基板20の裏面側に

像を写し出すレンズ23と、を有する。

 

【0002】

  不妊の原因の一つとして男性の精子

異常が考えらえる。一般的に精子が正常か

否かの検査(特許文献1参照)は専門の医療

機関で行う必要がある。

 

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

  しかしながら、上述のような精子の検査は、

病院等で精液を採取する、または採取した

精液を病院等に提出する必要があり大変で

ある。また検査結果がでるまでに時間もかかり、

費用もかかる。その結果、医療機関での検査を

気軽に行うことができず、精子の異常の発見が

遅れるケースが多かった。医療機関での検査を

行う前に、自宅等で簡易的な検査ができれば

望ましい。

 

【0005】

  本願発明はかかる点に鑑みてなされたもの

であり、精子の簡易検査を自宅等でも簡単に

行えるようにすることをその目的の一つとする。

 

【課題を解決するための手段】

【0006】

  本発明者らは、鋭意検討した結果、精子簡易

検査キットを用いて、カメラ付きの情報端末に

より精液の動画を撮影し、その動画を送信し、

その情報端末で精子の簡易検査結果を受信

することにより、上記問題を解決できることを

見出し、本発明を完成するに至った。

 

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 「旦那、ひとつ測ってみてはいかがです?」

 

 「バッキャロー、オレは外で子供作って

人口増に貢献してるから、そんなの必要ないY。」

 

というお声は、ごもっとも???