知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

メトランさんの、小型軽量持ち運び可能な、SAS睡眠時無呼吸症候群治療機器JPAP

 メトランさんって、知ってます?

 

 株式会社メトラン・・・・・。

 

 メトランさんのJPAP(ピコ太郎さん

の、PPAPとは全く別物ですので、念の

ため・・・てなことを言っているのは、

私だけ???)が、2016年度グッド

デザイン賞BEST100に選ばれ、さらに

グッドデザイン賞金賞(経産大臣賞)を

受賞したんです。

 

 株式会社メトランは、ベトナムからの

留学生トランゴックフックさんが、大学

卒業後1984年に設立したベンチャーで、

本社は埼玉県川口市、資本金8,750万円、

従業員数38名、事業内容は、 医療機器、

主に人工呼吸器・麻酔器・モニター関係の

開発製造・販売及び輸出入業務、動物

医療関連機器の製造及び販売、中古医療

機器等古物の販売、医療機械器具の修理・

保守サービス、となっています。

 

http://www.metran.co.jp/

 

 日本で人工呼吸器を製造しているのは、

メトランさんだけだそうで、JPAPというのは、

メトランさんの持続的自動気道陽圧ユニット、

すなわち、睡眠時無呼吸症候群SAS)用の

家庭用持ち運び可能な小型治療機器なん

です。

 

http://www.metran.co.jp/products/pickup/2330.html

 

 新聞によると、SASの潜在患者数は国内

で300万人以上にも上るそうで、年々増加

傾向で、心疾患や脳卒中などの重大疾病と

因果関係も指摘されているそうです。

 

 メトランさんの最近の特許出願を見てみると、

たとえば、特開2017-002909「ポンプユニット、

呼吸補助装置」では、

 

【課題】

 ポンプユニット10において流体の搬送

能力を向上させつつ大幅な小型化を達成

する。

 

というように、JPAP用の小型ポンプユニット

などの開発がおこなわれていますが、2000年

からの出願を調べると、以下のように、人工の

呼吸器関係に専念しているのがわかります。

 

f:id:oukajinsugawa:20170117170843j:plain

 

 ということで、重大疾病につながらない

ように頑張って開発してほしいものですが、

国内300万人のSAS潜在患者数というのは、

日本人口の2%以上となり、本当にそうなん

でしょうかね?