知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ロボット編 23 トヨタさんのエンターテインメント用ロボット

 それでは、今回は、ソニーさんを除いた

他の企業の研究開発を見てみましょう。

 

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 上は、前回と同じ出願人マップですが、

まずは、トヨタさんです。

 

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 トヨタさん、2012年以降の出願はなく、

エンターテインメント用の開発は飽きて

しまったんでしょうか?

 

 ということは、さておき、年度ごとの

代表的な発明を見てみましょう。

 

・ 出願2001年

 「乗物用電子パートナーシステム」

【課題】 乗物の同乗者的存在、すなわち、

乗物の操作者のパートナーを実現させる。

 

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 ソニーのアイボに刺激されたんでしょうか?

 

・ 出願2002年

「表情表出ロボット」

【課題】笑顔をわかりやすく表出する表情

表出ロボットを提供する。

 

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 大力作だと思うのですが、実際作った

のでしょうか???

 

・ 2003年

「移動ロボットヘの指示装置と指示を

視認して移動するロボット」

「物体の運動を視認して動作を

変えるロボット」

【要約】

【課題】移動しながら指揮者の運動を

視認し、視認した指揮者の運動に

よってその後の動作を変えるロボットに、

自然な感じで指揮できるようにする

補助装置を提供すること。

 

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 以前に紹介した太鼓たたきロボットの

原型ですが、自動車のセンサー技術の

応用というか、これを自動車に応用する

というか、研究開発は自動車開発に

結び付いているといってよいでしょう。

 

「人工手とその人工手を備える管楽器

演奏ロボット」

【課題】隣接する2以上のピストンを

有する楽器を自動演奏するロボットに

好適に用いられる人工手を提供すること。

 

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 わかりやすいように図を反転させているため、

数字が逆になっていますが、それはさておき、

以前に紹介した管楽器演奏ロボットの原型

ですね。

 

・ 2004年

「ロボットアーム駆動装置」

【課題】 予め決まった動作サイクルの

有無にかかわらず、駆動モータの故障や

破壊を防止することができるロボット

アーム駆動装置を提供する。

 

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 今までは、センサーや指の構成部分

でしたが、アーム部分に移ってきたよう

です。

 

 続く。