知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ロボットスーツ編 6 マニプレーター3C707のFターム分析

 それでは、歩行補助装置について

マニプレーターのFタームテーマコード

3C707で分析して行きましょう。

 

 まずは3C707の観点がどのように

分類されているかというと、以下の

ようになります。

 

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 上は、出現回数もついでに載せて

あり、100件以上のものにマーキングを

しました。

 

まずは用途ASですが、これは以下のように

なりました。

 

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 メーカーさん別でも以前に分析した

ものとおんなじですね。

 

 それでは、どんなものがあるのかの

内容を少し覗いてみましょう。

 

 アシスト用はWEBでいろいろ取りあげ

られていますので、医療用から見て

みましょうかね。

 

・ 関節支持装具およびリハビリ装置

WO2012/086202

株式会社 uDesign

 

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・ 動作補助装置及び歩行補助装置

特開2013−90693

本田技研工業株式会社

 

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  私の見た限りでは、医療用といっても、

アシスト用とそんなに違いはないようです。

 

・ AS01搬送,移載用

関節角度予測装置及び関節角度予測方法

特開2013−75342

式会社エクォス・リサーチ

【技術分野】

【0001】

本発明は、ユーザーが歩行あるいは

荷物の上げ下ろしを行う際、アシスト

力を付与することで補助する補助装置、

あるいは、人体の動きを追跡する

モーションキャプチャー装置などに

おいて、測定結果に基づいて関節

角度を予測する関節角度予測装置、

関節角度予測方法に関するものである。

【背景技術】

【0002】

近年、ユーザーの体に装着して、ユー

ザーの脚部、腕部などの可動部に

対してアシスト力を付与する補助装置

が開発されている。このような補助

装置では、高齢者や身障者の歩行、

動作を補助する装置として利用される

ことが期待されている。また高齢者

などに限らず、宅配業者など重い

荷物を運ぶ作業者に対する補助

装置としても利用することで、作業者に

対する負担を軽減することが期待

されている。

・・・だそうです。

 

・ AS14 検査,点検,測定用

歩行動作を分析する装置、方法、及びプログラム

特開2011−200394

トヨタ自動車株式会社

内容は、歩行補助装置を装着した人の

歩行動作を定量的に分析する方法で、

検査、点検といっても、歩行動作や

補助装置の検査、点検、測定なん

ですね。

 

・ AS22農林水産業用(例 果実採取)

パワーアシストロボット装置およびその制御方法

特開2013−52192

【国等の委託研究の成果に係る記載

事項】平成23年度、農林水産省

農業用アシストスーツの開発委託

研究、産業技術力強化法第19条の

適用を受ける特許出願

国立大学法人 和歌山大学

内容は、以下のような装着者の動作を

拘束することなく補助することができる

パワーアシストロボットというものです。

 

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 ちなみに産業技術力強化法第19条

というのは、いわゆる日本版バイ・ドール

法と呼ばれるもので、国が委託した

研究などの成果に対する特許権等の

取り扱いを定めたもので、一般的には、

「国のお金を使っていても、大学等から

そのまま出願して、自分の権利にして

もいいですよー」というものです。

 

・ AS34 サービス用

操作子の評価システム及び評価データの生成方法

特開2010−64213

トヨタ自動車株式会社(東大との共願)

Fタームの解説によると、AS34は、福祉

介護等各種サービスに用いられるもの

だそうで、この発明は、「移動体に組み

込まれる操作子の操作性を効果的に

事前に評価するシステム」なんだ

そうですよ。