知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

知財戦略中級編   ちくじょおーかいせつー???

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 それでは、発明って何だ?ということですが。

発明の定義は21項というところに書かれて

いるのですが、上の法律に書かれている定義を

読んでも「何のこっちゃ?」ということで、さっぱり

わかりません。

 

 ということで、普通、法律には、その法律を施行

するための省令や政令というものが定められ、

またまたそのほかに特別に法律条文をひとつひとつ

解説した逐条解説などが出されることになります。

 

 そのほかにも、審査を行う場合には審査基準、

審判をおこなうための審判便覧など、いろいろ

定められることになります。

 

(ほかにもありますが、はしょっています)

 

 たとえば、環境化学物質関係の法律で、化審法

(化学物質審査及び製造等の規制に関する法律)

というのがあります。

 

 

化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律

 

 

 これは、読んでもさっぱりわかりませんので、以下の

ような逐条解説が出されています。

 

 

http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/files/about/laws/laws_exposition.pdf

 

 

 それでは、省令とか政令とかというのは何だ?

ということですが、内閣が定めるのが「政令」で、

特許法親分関連の政令は特許法施行令となって

おり、最新のものは以下となります。

 

 

特許法施行令

 

 

 特許法親分をサポートしている省令は、特許法

施行規則というのになります。

 

 

特許法施行規則

 

 

 特許法でも、法律(法令)をサポートする形で、

逐条解説が出ていますが、ちょっと前までは、

いわゆる青本を買わなければいけませんでした。

 

(最新19版で8640円と非常にお高いですが、

弁理士知財関係者、知財受験者、企業の知財部門

などが購入しますので、隠れた?ベストセラーと

なっています)

 

 しかし、18版からは特許庁さんがホームページで

公開してくれるようになりましたので、少しは

楽になったかもしれません。

 

 以下は19版です。

 

 

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第19版〕 | 経済産業省 特許庁

 

 

 ということで、何の話をしていたかというと、

発明の定義の話をしていたわけですが、発明の

定義のサポートのために、審査基準というところに

(特許法の)発明について詳しく書かれています。

 

(審査基準は、当初は我々のために書かれたのでは

なく、特許庁内での審査のために書かれたのですが、

特許庁さんが、「えーい、おまけだ」と親切心を出して

公開してくれているものです。 

特許庁さん、さんきゅーべらまっちゃ)

 

 

特許・実用新案審査基準 | 経済産業省 特許庁

 

 

 この中の第II部特許要件第1章産業上利用

できる発明というところに説明されているのが

冒頭の図ということになります。

 

 以下、次回へ続く。