知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ユニロボットさんのunibo(ユニボ)の特許出願技術

 本日の日経埼玉版に、「庁舎・観光ロボが

案内役 ー 県、富士通と実証実験 行政で

AI活用探る」という記事が載っていました。

(私は埼玉に住んでいるわけではなく、電子

版で読んでいます。)

 

 県庁舎の案内や観光情報の紹介に、AI

ロボットを使った実証実験を始めているそうで、

27日までの期間限定で利用者の反応を探

るんだそうです。

 

 埼玉県の庁舎にお越しの方は、いろんな

反応をしてみてください??

 

 使用しているロボットはユニロボットさんの

unibo(ユニボ)だそうで、富士通さんのクラ

ウドを組み合わせて、簡単な会話ができ、

質問などにも答えてくれるそうです。

 

 最近は、ペッパーなどを筆頭に、このような

ロボット活用が増えてきましたね。

 

 私は行ったことがありませんが、ロボットが

迎えてくれる、「変なホテル」などもありますね。

 

www.h-n-h.jp

 

 ユニボはこちら。

 

www.unirobot.com

 

 株主に、富士通さんも名を連ねています。

 

会社概要 | ユニボ

 

 ということで、ユニボを開発している、ユニ

ロボットさんは、どんな研究をしているのか、

特許出願を覗いてみましょう。

 

 出願は今のところ2件で、

 

・ 特開2015013351「ロボットを制御する

めのプログラム、及びロボットシステム」

 

【課題】

 汎用性の高いロボットを安価に提供可能に

する。

 

【解決手段】

 ロボットの動作を定義するモーションファ

イルに従ってロボットを制御するためのプロ

グラムであって、コンピュータを、通信ネット

ワークを介して接続された外部格納装置に

格納された複数のモーションファイルから

少なくとも1つのモーションファイルを選択

する選択部、通信ネットワークを介して、

少なくとも1つのモーションファイルを受信

するモーションファイル受信部、少なくとも

1つのモーションファイルから、少なくとも

1つのモーションファイルで定義される

動作をロボットに実行させるための制御

命令を生成する命令生成部、およびロボ

トを制御するロボット制御部に対して、命

生成部が生成した制御命令を出力する

出力部として機能させる。

 

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・ 特開2018021987「会話処理装置、及び

プログラム」

 

【課題】

 ユーザとの会話をより自然に行うことが

できるシステムが望まれている。

 

【解決手段】

 会話処理装置は、ユーザの発言を検出す

検出部と、実行中の会話アプリケーションが

ユーザの発言に対して応答できる場合、

実行中の会話アプリケーションを選択し、

実行中の会話アプリケーションがユーザの

発言に対して応答できない場合、ユーザの

発言に対して応答できる他の会話アプリケー

ションを選択する選択部と、選択された会話

アプリケーションが実行中の会話アプリケー

ションの場合、実行中の会話アプリケー

ションを継続し、選択された会話アプリケー

ションが他の会話アプリケーションの場合、

実行中の会話アプリケーションを中断して、

他の会話アプリケーションを実行することに

より、ユーザの発言に対して応答する応答

部とを備える。

 

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となっています。

 

 コミュニケーションロボットですので、

スムーズな会話ができるような研究が

日々行われているのでしょう。

 

 今後、どんどん、スムーズな会話になって

いくことを期待いたしましょう。