知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

雷対策、サンダーカット

 この前、夜遅くに雷が鳴ったそうで、

私は酔っ払って寝ていたため、全然

気がつかなかったのですが、家人が、

「念のため、テレビの電源を切ったんだ」

とおおいばりで威張り散らされたのですが、

残念ながら、雷対策は、電源をオフに

してもダメなわけでして、電源コードを

引っこ抜かなければならないのですが、

残念ながら、これをおこなっていなかった

ために、テレビがうんともすんともしなく

なってしまいました。

 

 修理をしようとしたら、8年しか部品を

保管していないので修理できませんと

言われてしまい、仕方がないのでテレビを

買いに行ったら昔と違い安くなっていると

共に、軽くなっているんですね。

(昔のブラウン管テレビは、カソードの

寿命により、大体10年以内で色が出なく

なってしまうために、「しょうがねーなー、

買い替えるか。」となっていたのですが、

液晶などのテレビになってからは、回路

上の故障がなければ見ることができる

ため、この買い替え対策として、テレビ屋

さんでは、8年の修理期間を設けたので

しょう。(きっと違うと思いますが。))

 

 家人によると、音も良くなった、と言って

いました。

 

 ということで、今日は、テレビの話か?

と言うと、さにあらず、雷対策技術に

ついてです。

 

 雷対策については、まずは、雷雲が

近づいているのを検出する雷雲電界

検出等の予測監視システムや、雷が

来た場合の、避雷針、免雷対策、積極

的な誘雷技術、さらにはかみなりさまが

落っこちた場合の、瞬時電圧低下、瞬停、

停電などの対策のための、無停電電源

UPS)や自家用発電設備など多岐に

渡る技術があるわけでして。

(かみなり様に、おへそを取られないように

する技術もあるかもしれませんが???

私の田舎では、かみなりと言わず、「らい

さま」と呼んでいて、「らいさまに、へそ

取られるよ。」とよく言われたもんです。

ちなみに、特許や実用新案の公開文献を

検索しても、おへそを取られないようする

技術という発明、考案はありませんので、

念のため。)

 

 ということで、多岐に渡る雷さま対策を

書いていると、日が暮れてしまいますので、

今回は、がっちりマンデーでやっていた、

音羽電機工業さんの技術を見てみましょう。

 

 テレビでは、この音羽電機さん、国内唯一

の雷専門メーカーで、避雷器のトップメーカー

だ、と紹介していました。

 

 音羽電機工業さんは、以下のように、本社は

尼崎市にあるわけですが、テレビによると、

かみなりさまは全国で年間100万回も

落っこちているそうで、雷が落ちると電気

機器は壊れるし、被害額が年間約2000億円

にものぼり、音羽電機さんの主力商品は、

避雷器だそうで、避雷針は雷を落とすように

促す製品だそうですが、避雷器は、分電盤の

中に組み込み、雷の電流を制御するんだそう

ですね。

 

http://www.otowadenki.co.jp/corp/company/comp1/

 

 パソコンが普及した2004年頃から避雷器の

売り上げが増えてきて、オフィスビルや電車、

新幹線、電柱、信号、産業用ロボット、東京

スカイツリーなどにも取り付けられているそう

です。

 

 音羽電機さんの出願公開を調べると、165件

も出て来ましたが、避雷器関係は、以下だそう

ですよ。

 

f:id:oukajinsugawa:20170914083330j:plain

 

 テレビによると、音羽電機さんでは、

以下のように、雷テクノロジーセンターと

いうところがあるそうで、雷の電流を発生

させる装置を使い、22万アンペアという

高電流を発生させ、製品の耐雷試験を

行っているそうで、かみなりさまが落っ

こちて一番危ないのは旅客機だそうで、

国産ジェットのMRJ音羽電機さんで

耐久テストしていると言っていました。

 

雷テクノロジセンター | 音羽電機工業株式会社

 

 飛行機に雷が落ちると怖いものがあります

もんね。

 

 雷を接近したことを知らせる装置も製造

しているそうで、20キロ先の雷も感知し、

関西大倉学園では、これを設置しているそ

うです。

 

 避雷器を家庭に設置するには、電気工事が

必要ですが、サンダーカットタップという

コンセントに差し込むテーブルタップ式の

ものもあるそうで、調べると、あるにはあり

ますが、売切れとなっていますね。

 

使用用途から探す | 音羽電機工業株式会社 オンラインショップ

 

 テレビで紹介していたので、売り切れて

しまったのでしょうか?

 

 商標を調べると、サンダーカットは、商標

登録2153975、権利者は株式会社白山製作所

となっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20170914083526j:plain

 

 このため、白山製作所さんを調べると、

ありますね。

 

http://www.hakusan-mfg.co.jp/support/catalog.html

 

http://www.hakusan-mfg.co.jp/dcms_media/other/1000_TAP4-3PAC-E_Ver2.pdf

 

http://www.hakusan-mfg.co.jp/dcms_media/other/1000_TAP7-3P-E_Ver2.pdf

 

 音羽電機さんのHPに載っているものと、

マークが同じように見えますので、この

製品は、白山製作所さんで作っているの

かも知れません。

(上の、株式会社白山というのは、白山

製作所さんのグループ会社(親会社?)

だそうです。)

 

 値段が少々お高いですが、電気製品が

壊れないならお得かも知れませんね。