知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

橋本先生の複数形態移動ロボット

 早大橋本健二先生が、三菱重工

組んで、特開2016-120584「移動ロボット

及び先端ツール」、という出願をしています。

 

 どんな発明かというと、トランスフォーマー

ばりに、変態???(と言っても変な意味で

の「へんたい」ではなくて、形を変えること

ですが。・・・と言っても、さなぎが蝶に

なるというようなものではありませんので、

形態変化、というほうが、正しい表現です。)

するんです。

 

 ということで、変な言葉を使うと怒られ

ますので、つまりは、

 

【課題】移動環境に応じた移動形態で、移動を

好適に行うことができる移動ロボットを提供

する。

 

 ということになります。

 

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(犬の立ち〇〇ではありませんので、

念のため)

 

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 ということで、何でこんな形態変化が必要

なんだ?というと、移動環境に応じて、複数

主の異なる移動形態を有しているからです。

 

 詳細な説明によると、以下となります。

(抜粋編集しています。)

 

 たとえば、

 「二足歩行ロボットの場合には、不整地を移

動する際、転倒する可能性がありますし、移動

ロボットの転倒は、故障の要因となるばかりでは

なく、元の移動形態に復帰する復帰動作を行う

必要があり、さらに、移動ロボットが仰向けの

状態で転倒した場合、移動ロボットは、復帰

動作をスムーズに行うことができず、復帰

動作の完了までに時間がかかってしまい、所要の

タスクを要求された時間内に達成することが

困難となる。」んです。

 

 四足ロボットの場合も同様で、この場合、

上のムカデ型がいいんですね。

 

 上の図9は、はしご昇降モードだそうで、この

ようないろいろな形態で、環境に応じた移動を

可能とし、さらに撮像装置やこの撮像された

画像により、先端ツールなどの周りの環境を

視認して、さらなる作業をおこなえるように

しています。

 

 原発などの厳しい環境でのロボット移動は、

まだまだ困難を極めていますので、厳しい

環境で使えるロボットが開発されるといい

ですね。