知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ロボット編 24 日産のぶつからないロボットカー「エポロ」の先駆け??

 前回のトヨタさん2004年出願の続きです。

 

・ 2004年

「打楽器演奏マニピュレータとその

マニピュレータを備えたロボット」

【課題】 アクチュエータの性能に関わらず、

単打もロールも好適に実施することが

できるマニピュレータと、そのマニピュ

レータを備えるロボットを提供する。

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074646j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074702j:plain

 

 この前の打楽器ロボットの叩く部分で、

単打だけでなく、「だららららららら~~~」

というロールもできるようになったそうで。

 

「移動式ロボット」

上のロボット本体です。

 

「ロボット及び通信ロボットシステム」

【課題】 早期に周囲の環境に適応する

ことができるロボット及び通信ロボッ

トシステムを提供することを課題とする。

 

【解決手段】 ロボット1に関する環境を

検出する検出手段2,3と、予め想定

される複数の環境に応じてそれぞれ

学習させた複数の遺伝子11a,11bと、

検出手段2,3で検出した環境に応じて

複数の遺伝子11a,11bを切り替える

切替手段13とを備え、切替手段13に

より切り替えた遺伝子に基づいて行動

することを特徴とする。

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074751j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074808j:plain

 

 日産さんのイワシの大群がぶつからないで

泳ぐバイオミメティクス応用の、下のエポロ

君の先駆けでしょうか?

 

www.afpbb.com

 

・ 2005年

「演奏制御装置、楽器演奏ロボット、

ロボットによる楽器演奏方法」

【課題】接触位置の損傷による楽器の

短命化を防止する。

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074859j:plain

 

 打楽器演奏ロボットも、いよいよ制御に

移って来たようです。

 

「ロボットとその制御方法」

【課題】 実際の支持脚の足平配置を計測し、

実際の足平配置と歩容データが記述する

足平配置経路の偏差に基づいて歩容

データを補正しながら歩行するロボットに

おいて、歩容データが記述する足平配置

経路に自然な動作で復帰することが

可能な技術を提供する。

 

 いよいよ実際に歩きながらの制御方式と

なって来て、以下も歩行の制御です。

 

「歩行ロボットおよび歩行ロボットの歩行

制御方法」

「脚式移動ロボット及び車輪移動式

人型ロボット」

「多関節ロボットに教示する動作データ

の作成装置と作成方法」

 

「ロボット群の制御システム、及びロボット」

【課題】ロボットの無線通信手段を2以上に

分け、安価に信号の伝達信頼性を向上させる。

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074926j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160223074951j:plain

 

 今までは単体での演奏ロボットでしたが、

大掛かりになって来ましたね。

 

・ 2006年

 2006年になると、研究は自立して移動する

ロボット段階となっており、「自律移動装置」が

多数を占めており、このほかに以下のような

発明もありますよ。

 

音声認識ロボットおよび音声認識

ロボットの制御方法」

【課題】発話者から発生する音声を認識

する音声認識性能の向上する音声認識

ロボット、および音声認識ロボットの

制御方法を提供すること。

 

f:id:oukajinsugawa:20160223075015j:plain

 

「人物識別システム」

【課題】特定人物の識別精度の向上が

図れる人物識別システムを提供すること。

 

【解決手段】特定人物Mの識別を行う

人物識別システムであって、特定人物

Mを追尾して移動するモビルロボットR

により特定人物Mの識別に用いる特徴

情報を取得し、その特徴情報の取得時

の時刻情報に基づいて特定人物Mを

識別するための特徴情報を選択し、

その選択された特徴情報を特定人物

Mの識別に用いる識別情報として

設定し、特定人物Mの識別を行う。

f:id:oukajinsugawa:20160223075035j:plain

 

  ふ~~~ん???