知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 1 医療機器の特許分類はどうなってるの? A61B

 この前、ダビンチという手術支援ロボの

話をしましたが、この分野ではどのような

技術が研究開発されているのか、調べて

いくことに致しましょう。

(医療機器分析シリーズになります)

 

 まずは、IPCやFIではどのような分類に

なっているのかから調べてみます。

 

 まず、IPDLのパテントマップガイダンス

(PMGS)で、検索条件のところに「医療」と

打ち込んで、IPCで調べると、39件ほど

ヒットしてきました。

 

 この中で、A61Bというのが、診断、手術、

個人識別となっているので、ここが関係あり

そうですので、PMGSの最初の画面に戻って

A61Bを見ていくことに致しましょう。

 

 「IPC照会」をクリックしてみると、A61が

「医学または獣医学;衛生学」となっています

ので、まさにこれですね。

 

 A61は以下になります。

(それぞれ説明が長いので私のほうで編集

しています)

 

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 そうすると、人間を手術したりする器具など

は、やはりA61Bのようですので、先に進めて

みましょう。

 

 A61Bを見ると以下になります。

 

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 IPCでは手術用はA61B17/00、18/00、

19/00のようです。

 

17/00、18/00、19/00を覗くとさらに細かく

分類されていますのでどんな内容なのか

見てみましょう。

 

 以下は、すべての分類ではなく、おおまかに

内容を把握するために、IPCのサブグループ

分類のうち点々1つ「・」のものを抜き出して

みました。

 

 これを見ると、17/00は手術で一般的に

使われる器械(メスとか鉗子とか等)、

18/00は特殊技術器械関係、19/00は

手術用付属物(手術用ろくぶて??とか)

関係のようです。

 

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 これらはさらに細かく分かれており、興味が

ある方もいるかもしれませんので、下の表は

IPCすべてとなります。

 

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 ということで、次回へ続く。