知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

AI活用乳牛発情検知システム

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 この前、上のように、畜産業のIoT

話を書きましたが、今回もモウモウさんの

話です。

 

 新聞によると、乳牛の発情は平均21

周期で、受胎できる時間は18時間と短い

そうですが、この間に人工授精させないと

妊娠できないため、酪農家の皆さんは、

1頭ずつの状況を観察し、発情したか

どうかを判断しているそうです。

 

 乳牛は、酪農家の皆さんの作業が終了

する夜から朝までに発情するケースが

多く、気づくのが遅れて人工授精のタイミン

グを逃すケースも多いんだそうです。

 

 このため、乳牛の発情検知システムが、

販売されているそうですが、首や脚などに

装置を付けるタイプがほとんどなため、

乳牛の巨体に取り付ける作業が大変で、

牛が動くことで装置が破損してしまう恐れも

あるそうです。

 

 このため、函館市にあるシステム開発

エスイーシーさんでは、牛舎の上部に

センサーを取り付け、鳴き声や、立ったり

座ったりする動きを調べる装置を開発した

そうです。

 

 新聞によると、発情すると、鳴き声が高く

なり、立っている時間が長くなるのでわか

るんだそうで、検知装置で集めたデータを

AIで分析し、発情したら、速やかに酪農家

獣医にメール通知するんだそうです。

 

 エスイーシーさんは、こちら。

 

株式会社エスイーシー WEBサイト

 

 エスイーシーさんの特許出願を調べると、

いろいろなシステムを開発していますが、

乳牛発情検知システムは以下だそうですよ。

 

・ 特開2015-089342「牛の発情を検知する

ためのシステムおよび装置」

 

【課題】

 より利便性に優れる、牛の発情検知シス

テムおよび装置を提供すること。

 

【解決手段】

 牛の発情を検知するためのシステムで

あって、牛の咆哮音から、牛の発情を検知

する第1の検知装置と、牛の行動量から、

牛の発情を検知する第2の検知装置と、

前記各検知装置の判定結果から、最終

的な発情の有無を判定する最終判定

手段と、を少なくとも含む。

f:id:oukajinsugawa:20171017172749j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20171017172803j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20171017172817j:plain

 

 一次産業も、IoTAIの時代になって来ま

したね。