知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

スカイロボットさんの、ドローンシステム

 昨日は、超小型ドローンの話をしてみま
したが、本日はドローンつながりで、株式
会社スカイロボットさんのドローン特許を
見てみましょう。
 
 スカイロボットさんは、設立が2014年、
資本金約4億6千万円、本社が東京の
銀座、主な事業内容は、
•ドローン本体、ドローン周辺機器および
ドローン専用アプリケーションの開発・
販売・レンタル
•ドローンとAI(人工知能)による探索レス
キューシステムおよび医療品等の物質運搬
システムの開発・販売・レンタル
•ドローンによる構造物の異常検出解析シス
テムの開発・販売・レンタル
•ドローン連動式産業用ロボットの開発・販売・
レンタル
•ドローンによる野生動植物、山林および
農地等の観察調査システムの開発・販売・
レンタル
•ドローンスクールジャパンの運営および
ドローンレース、ドローンゲーム等各種
イベントの企画・開催、
となっています。
 
 
 ドローン関係でどんな発明が出願されて
いるかというと、以下のようになります。
 
・ 特許5890942「探索レスキューシステム」
  (再表2016/142967)
 

f:id:oukajinsugawa:20170730150225j:plain

・ 特許6097448「カラーボール発射装置」
  (再表2016/181426)
【課題】
  遠隔操作可能なドローンにカラーボール
発射装置を搭載し、発射されるカラーボールに
バックスピンをかけて有効射程距離を延ばし、
更に、発射時の反動を軽減することによって
目標物に正確にマーキングを施すことが可能
なカラーボール発射装置を提供する。
【解決手段】
 圧縮空気蓄圧タンクと、電磁バルブと、バレ
ル(銃砲身)からなる発射機構であり、バレ
ル基部の内周上部に設けられた調整突起に
より、圧縮空気の噴出流速を調整し、カラー
ボールにバックスピンを生じさせて有効射程
距離を延ばし、また、電磁バルブの開閉弁と
圧縮空気流出口との間に設けられた後方噴出
排気管から発射と同時に圧縮空気を排出させ
ることにより、発射の反動を打ち消す構成で
ある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
  本発明は、塗料を封入したカラーボー
ルを発射して構造体・建造物の検査や
事故・災害時等にターゲットとなる箇所に
着弾破裂させて着色特定するためのマー
キングシステムに関するものであり、
特に、電磁バルブで圧縮空気の蓄圧・
解放を電子制御し、圧縮空気の噴出
流速を調整突起でコントロールする
ことにより、バレル内に噴出する圧縮
空気の流出圧力に変化を与えてカラー
ボールにバックスピンを生じさせて、
有効射程距離を延ばして確実に着弾
させ、変色したターゲットを継続的に
目視可能な状態に保持するカラーボー
ル発射装置に関する。
 
・ 特許6145166「太陽光発電パネルの
故障検出探査システム」
(再表2015/162637)
【課題】  遠隔操作可能な飛行体に探査
装置を搭載し、太陽光パネルと検出手段の
距離を常に一定に保ち、故障検出手段の
角度を常に最適角度に保つことが可能な
太陽光発電パネルの故障検出探査システ
ムを提供する。
【解決手段】  飛行体に探査装置を搭載し、
航路と飛行角度を制御する制御手段および
検出手段の角度を制御調節する制御手段、
ならびに、受信手段と解析手段とからなる
制御装置を備え、角度センサと検出手段と
検出手段の調整手段と撮影手段からなる
探査装置と、探査結果情報の送信手段で
構成された太陽光発電パネルの故障検出
探査システムにより、一定の角度を保った
状態で太陽光発電パネルの異常または
故障箇所を検出探査する構造である。
 
 そのほかに、太陽光発電パネルの洗浄
装置(特許6114831、6044913、5957093)
などがあり、ドローンを産業的に活かす
システムを開発しているようですね。