知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

特許行政年次報告書2015年版

 特許庁から、2015年版が出ていますね。

 

http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2015_index.htm

 

 国内特許出願件数が減少傾向と、今までと

同じ状態ですが、今まで右肩上がりだった、

PCT出願が一昨年や昨年よりも減少して

しまっています。

 

 特許庁さんの説明では、この理由として、

「国内偏重の出願構造から、PCT 国際出願も

量から質への出願の厳選が進んでいること等

が考えられる。」となっています。

(本編第1P2

 

 とは言っても、米国は日本より出願数は

多く、今までと変わらず右肩上がりですし、

中国は言うに及ばず、主要国のそれほどの

減少は見られませんので、日本の国家的な

知財戦略の更なる後押しが必要でしょう。

(本編第1P6

 

 第1部第2章の「企業等における知的

財産活動の変化」というところでは、日本

企業の海外における売上高、設備投資額、

従業者数の推移などのグラフも載せられて

おり、「多様化する知的財産戦略」(P52)や、

「グローバル展開を支える知的財産活動

~仮想企業の視点から~」(P54)、第3

では「中小企業・地域における知的財産

活動」(P57)などが取り上げられています

ので、知財戦略を練るうえで、参考になる

のでは?と思います。