知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析予告編 その1  ゴルフ発祥

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 夏休みも終わってしまいましたね。

 

 皆様、夏休みはいかがお過ごしでしたか?

 

  いろいろな地域で大雨の災害が起きていますが、

大丈夫でしたでしょうか。

 

 いまだに復旧作業が続いているところがあります

ので、他人ごとではありません。

 

 学校が始まるので、住むところにも苦労されている

方もいるようです。

 

 と心配だけしていても、何もできませんので、

私のほうはブログを再開したいと思います。

 

 前回、知財戦略中級編は途中で終了致しました。

 

 今回は、知財戦略中級編を再開する前に、趣向を

変えて、次の分析の予告編を書いてみましょう。

 

 次の分析は何をしようかと考えてみました。

 

 共通して興味を持ってもらえて、分析に値する

ようなものというのを探すのはなかなか難しい

問題ですが、まあ、ゴルフならある程度の人が

プレーした経験があるし、プレー経験がなくても

ピンとくるのではないかなと思い、今回はゴルフを

取り上げてみたいと思います。

 

 実は、ゴルフ関係は以下のURLのように、

特許庁の平成22年度特許出願技術動向調査で

取り上げられています。

 

https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/22golf_club_ball.pdf#search='%E7%89%B9%E8%A8%B1%E5%BA%81+%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%95%E5%88%86%E6%9E%90'

 

 ということで、私のほうでは、取り上げられて

いない情報なども盛り込んで、さらには初心に

帰って、検索方法と、エクセル(EXCEL)での

パテントマップ作成方法を説明しながら分析

してみたいと思います。

 

 まずは分析に行く前の予告編ということで、

ゴルフの歴史をひもといてみましょう。

 

 やほーで「ゴルフの歴史」と打ち込むと、たくさん

出てきますね。

 

 皆様にはこれらを見ていただきつつ、私のほうでは、

由緒正しき?英国の出版社が出している書籍から

かいつまんで書いてみることにします。

 

 参考にするのは、

・ILLUSTRATED ENCYCLOPEDIA of GOLF

 (Harper Collins Publishers) 

・ST ANDREWS(Pitkin Pivtorials)

・GOLF COURSE GUIDE TO BRITAIN & IRELAND

 (Collins Willow)11th EDITION

 の3冊です。

 

 ゴルフ発祥以前にもいろいろボールを打ち合う

ゲームがあったようですが、現在のゴルフに近い

形態の絵が描画されているもっとも古いものは、

英国グロスター大聖堂のステンドグラスであると

書かれています。

 

 年代としては1350年頃だそうですね。

 

 ただし、これは、ゴルフではなくローマ人の

ゲームのpaganicaに近い昔から英国でおこなわ

れていたポピュラーなゲームのcambuca、

またはベルギーでおこなわれていたcholeで

ないかと書かれています。

 

 これらのゲームはすべてボールの横に立って、

クラブでボールを打つゲームだそうです。

 

 これらのボールは、paganicaは皮革と羽毛で、

cambucaは木で、choleはブナ材で作られて

いました。

 

 choleのほうは、1マイル以上の遠くまでの

チーム戦だったようです。

 

 そのうちゴルフが盛んになって、1457年に

ジェームズ2世によってゴルフ禁止令が出されて

いますが、禁止の目的は、アーチェリーの練習を

するのに邪魔になるのと、危険だったからなん

ですね。

 

 ゴルフに似たゲームについては900年代の

ものとかもっと古い物とかいろいろ書かれて

いるのですが、きりがないので、次に行って

みましょう。

 

 もっとも古いゴルフクラブはどこかということ

ですが、セントアンドリュースがもっとも古いの

かと思っていましたら、違うんだそうですね。

(ここで意味しているのは、ゴルフコースではなく

ゴルフクラブです(これまた打つ棒ではなくて、

ゴルフ好きの集まりです))

 

 もっとも古いのはThe Honourable Company

of Edinburgh Golfersだそうで、「ENCYCLOPEDIA」

でも「ゴルフコースガイド」のほうでも、創立が

1744年になっていました。

 

 セントアンドリュースのほうはどうかというと、

書籍「ST ADREWS」では1754年に英国

ファイフ州の貴族などが22人集まって、

「The Society of St Andrews Glfers」を創設した

となっていました。

 

 ただし、「ゴルフコースガイド」のほうでは、

オールド「コース」の創立は1400年頃となって

おり、書籍「ST ANDREWS」では、最初の

記録として、「行政区画のすべての市民は、

ここでゴルフをする権利がある」というのが

書いてありました。

 

セントアンドリュースはNew, Jubile, Eden,

Balgove, Strathyrumなどいくつものコースが

あり、次に古いのがNew Courseの1896年と

かなり新しくなってしまいます)

 

 次に、女性ゴルファーのもっとも古い記録は

メアリークイーンだそうで、1563年にセント

アンドリュースでゴルフをしている絵画が

描かれています。

 

 女性にもゴルフは人気があったようで、女性の

ゴルフクラブというのも設立されており、もっとも

古いのは、セントアンドリュースの1867年で、

次がWestward Ho!のNorth Devon Ladies’ Club

だそうで、1868年となります。

 

 男性のクラブよりは100年近く遅いですが。