HOYAの登録状況が気になりましたので、
上位4社の審査登録状況を調べてみました。
すると、上のように、取下・放棄・未請求
取下が非常に多いのがわかりました。
マップには示していませんが、その中でも
審査請求をせず取下擬制となったものが非常に
多いのがわかりました。
それでは、これを時系列で見てみるとどう
なるでしょう。
やはり、 未請求取り下げなどが非常に多いのが
わかります。 通常では考えられないことなので、
HOYAのHPをちょっと覗いてみましょう。
そうすると、2007年に株式公開買い付けにより、
書かれていました。
さらに事業のところを見てみると「PENTAX
ENDOSCOPIC SITE」というのがありました。
きっとこれですね。 最初に内視鏡関係を出願
していたのはペンタックスで、これを買い取り
HOYAが事業を継続しているのでしょう。
それでは、もう一度出願状況(名義変更前)を
出願は2006年までで、それまではHOYAの出願は
なく、これ以降はHOYAしか出願されていません
でした(図示せず)。
さらに発明者を見てみると、ペンタックスと、HOYA
両方にまたがる発明者が何名もいました(図示せず)。
つまりHOYA(株)は連結子会社化した時点で出願の
名義変更だけをおこない、審査請求できる期間中に審査を
おこなうかどうか検討し、審査請求する価値がないものが
多いと判断したのでしょう。
このように、審査情報などからも漏れている情報を調べる
ことができますので、分析のときには注意をすると共に、
特許情報だけでなく、非特許情報も積極的に活用する
必要があるといえるでしょう。
次回へ続く