知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

「ベースボールバッチング」練習機??

 馬場豊治さんという方が開発したピッチング

マシンの話が出ています。

 

本当にあった魔球ジャイロボールマシン 自信作でも…なかなか売れん - withnews(ウィズニュース)

 

 いろんな複雑な回転をかけた球を投げられる

そうですね。

 

 この方は、以下のようなピッチングマシンの

発明をしてお出でです。

 

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 ウィキなどを見ると、ピッチングマシンは、

1897年にチャールズ・ハワード・ヒントンと

いう方が、火薬式ピッチングマシンを開発した、

と書かれていますが、このマシンが世界最初の

ピッチングマシンなんでしょうかね?

 

 ということで、今回はピッチングマシンの

発明を見てみましょう。

 

 まずは、日本を見てみると、一番最初に出て

来るのは、出願が大正4年9月21日の、

登録実用新案37872号「ベースボールバッ

チング練習機」というものです。

 

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 次は、大正12年1月6日出願の特許

51027号「自働野球打撃練習機」となって

います。

 

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 なんか、すごい装置ですね。

 

 次は、米国の特許を見てみると、一番最初は、

1877年2月22日出願のUS188334

 「IMPROVEMENT IN BALL-THROWERS

fFOR SHOOTING PRACTICE」となります。

 

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 IMPROVEMENTとなっていますので、これ

以前にもピッチングマシンがあったと思われ

ますが、それはともかく、ウィキに書かれている、

1897年以前にもピッチングマシンはあったん

ですね。

 

 次は、1877年11月6日出願のUS201118

「IMPROVEMENT IN BALL-TARGET THROWERS」

となります。

 

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 ということで、1800年代にもいろいろ

ピッチングマシンが発明されていたんです。

 

 そうこうするうちに、1902年には

以下のような発明も出てきましたよ。

(US702415)

 

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 それでは、最近の日本のピッチングマシンの

出願はどうなっているのかを見てみると、

以下のようになっています。

 

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 ウイキを見ると、ピッチングマシンの

製造販売として、トーアスポーツなど

書かれていないところがあるのですが、

なぜでしょうね?

 

ピッチングマシン - Wikipedia

 

 トーアスポーツは、以下のように、確実に

ピッチングマシンを製造していますが、不思議

です。

 

ピッチングマシーンの総合メーカー