知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ヴイストンさんちのハグビーちゃん

 そもそも、「ヴイストンって、何だ?」と

いうところですが、以下のように、いろんな、

教材用や研究用のロボットを作っている

会社です。

 

http://www.vstone.co.jp/products/index.html

 

 正式名称は、ヴイストン株式会社、

設立2000年、資本金8,000万円、

本社は大阪、主な事業内容は、ロボット

関連製品の開発・製造・販売、ロボット

関連イベントの企画・実施、全方位センサ

関連製品の開発・製造・販売、センサ

ネットワーク関連製品の開発・製造・販売

となっています。

 

 意匠登録を見てみると、HPに出ている

ようなロボットデザインが登録されています。

 

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  じゃあ、「ハグビー」っていうのは何だ?

というのは、以下のようなものなんです。

 

http://www.vstone.co.jp/products/hugvie/

 

 じゃあ、HPに載っているんだから、ヴイストン

さんで、商標登録してるんだろうな?と

いうと、ヴイストンさんからは登録されて

いなくって、「株式会社国際電気通信基礎

技術研究所」というところから登録

5452789号で登録されているんです。

 

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 意匠のほうも、上のように、ヴイストンさん

からは登録されていなくって、同じ「株式会社

国際電気通信基礎技術研究所」から登録

されているんです。

 

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 「なーんでかっ?」

(いつものように、漫談の堺すすむさん調で

読んでください)

 

 「なーんでかっ?」

(しつこいですね)

 

 「それはねっ、「ハグビー」ちゃんの開発者は、

株式会社国際電気通信基礎技術研究所で

特別研究所所長も兼務している、ヴイストン

さん特別顧問の石黒浩せんせっ、だからっ。」

 

 ということで、この石黒先生は、現在は、

コミュニケーションロボットなどで特許

出願が100件近くの、知る人ぞ知る、

知らない人は知らない、アンドロイド

などの研究では有名な先生なんです。

 

 この先生は、昔は、ヴイストンさんから

以下のように、全方位撮像器などを出願

していました。

 

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 それでは、前に戻って、「ハグビー」ちゃんて

何なんだ?というと、抱き枕の形をした、電話

なわけでして。

 

 抱きながら通話することで、遠く離れた

相手の存在感まで感じることができるそう

ですが、電話で喧嘩しながらの抱き枕だったら、

嫌ですね。

 

 これは、特許も出願されており、特開

2015-13067「抱擁体および携帯電話機の

通信補助装置」となっています。

 

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  使うときには、上のように、携帯を入れないと

ダメですよ。

 

 ということで、恋人のいる方は、一家に

一台いかがです?

(ヴイストンさんの回し者ではありませんし、

さらには、恋人と別れた後の苦い思い出と

なった後の心地よさを保証するものでは

ありませんので、念のため)