知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ヤマハ楽器さんのウエアラブル

 楽器のヤマハさんて、バイクも作っている

のかと思っていましたが、違うんですってね。

 

 楽器のヤマハさんとバイクのヤマハさんて、

全然別ものなんだそうです。

 

 「あったりめーだろー」という声がいくつも

聞こえてきそうですが、すんません、まったく

素人なもので。

 

 ということで、楽器のヤマハさんの

正式名称は、「ヤマハ株式会社」で、

創業は1887年、本社は浜松市、資本金

285億34百万円、連結売上高4,321

77百万円、連結従業員数19,967人、

何でヤマハかというと、山葉寅楠さんが、

オルガン製作で起こした会社だそうです。

 

http://jp.yamaha.com/

 

 じゃー、バイクのヤマハさんはどうなんだ?

ということですが、正式名称は「ヤマハ

発動機株式会社」、創立1955年、本社静岡県

磐田市、資本金857億53百万円、連結売上高

1兆5,212億円、連結従業員数52,662人と

いう会社です。

 

http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

 

 ただし、ヤマハ発動機さんは、1955年に

日本楽器製造(現在の、楽器のヤマハ株式

会社さんですね)から分離独立した会社

で、今でも大親分(大株主ですね)は、

楽器のヤマハさんですので、子分の

ほうが売り上げ規模が大きくなってしまい

ました。

富士電機さんと富士通さん、豊田自動

織機さんとトヨタさんとか、子分(子供?)の

ほうが、偉くなってしまった??会社は結構

ありますが)

 

 ということで、本日は、親分子分の

関係の話ではありませんので、話を進めると、

楽器のヤマハさんでも、ウエアラブルに

進出??するそうですね。

 

 どんなウエアラブルなのかというと、ゴムの

ように伸び縮みし、体の動きを計測できる

センサーだそうで、手袋にして楽器演奏家

に付けてもらうことにより、プロの指使いを

データ化でき、演奏指導に活用できるんだ

そうです。

 

 これを応用して、関節や筋肉の動きを

調べたりでき、そのほかにもいろんな分野

で応用できそうなんだそうですね。

 

 WEBを調べると、以下のような記事が

出てきますよ。

 

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20150409/413464/

 

 ということで、どんな発明なんだ?という

のをプラピ(J-PlatPat)さんで覗いてみま

しょう。

 

 「ヤマハ株式会社」で検索すると、べらぼうな

数になってしまい、どれがウエアラブルなんだ?

と探すのが大変ですので、発明者を、鈴木

克典さんで絞り込むと、42件出てきました。

ヤマハのスズキさんなんですね)

 

 発明は、「歪みセンサ付き布帛及び被服」とか

「発泡ウレタンゴム及び発泡ウレタンゴム形成用

組成物」とか、関連する発明が沢山ありますが、

そのものズバリの特開2014-035179「歪み

センサ付き手袋」というのを見てみましょう。

f:id:oukajinsugawa:20150527124305j:plain

 

 代表図面は上のようになるわけですが、

内容としては、課題が、着用者に違和感を

与えにくく、着用者の手の動きを正確に

捉えやすい歪みセンサ付き手袋の提供

で、どんな解決手段かというと、手袋本体の

変形に追従して伸縮するシート状の歪み

センサを付けて、歪みセンサからの検知信

号により、着用者の手の動きを認識する

ことができるようにするそうです。

 

 従来の圧縮式センサ付き手袋と違う

ところは、伸縮によって的確に手の動きを

センシングすることだそうで、従来の

手袋のような圧縮式センサではないので、

ゴルフクラブのような把持物と手との間に

歪みセンサを配設する必要がなくて、

自然の手の動きをセンシングできる

んだそうです。

 

 さらに、歪みセンサーは何かというのは

前記のWEB記事にあるようにCNT膜が

好適であることが記載されており、特開

2015-078967などでも、さらなるCNT

センサーの応用法などが詳しく書かれて

います。

 

 ということで、それではまた。