って、商標登録されているんだろうな、
と思って検索してみたら、これが登録されて
ないんですね。
お仏壇のはせがわさんの正式
名称は「株式会社はせがわ」さんで、
HPは以下となり、証券コード8230、
1929年創業、本社東京、資本金約
40億円、売上高単独約216億円、
従業員数単独で1,091名と大きな
会社です。
事業は、お仏壇、霊園・墓石、納骨堂
など葬儀関係を幅広く事業展開して
いるわけでして、会社四季報によると、
仏壇仏具の小売専門店では、業界
首位だそうです。
「お仏壇のはせがわ」という商標登録は
していませんが、TVCMで流れている
「手のしわとしわを合わせてしあわせ」と
いうのは商標登録されているんです。
ということで、「今日は、はせがわの
話か?」というところなのですが、
葬式つながりの話なんです。
それでは、今日も「知ってますか?」
シリーズで、秘密のケンミンSHOWの
バーのマスター口調で行ってみましょう
かね。
「株式会社三村松」さん、知ってます?
「そんなの知ってるよ」とつぶやいた
あなた、
そう、あなた、
「お客さん、あんた、広島出身だね!!」
まー、大半の方はこの会社を知らないで
しょうから、ちょっと調べてみましょう。
この会社は、金ぴか仏壇製造日本一
で、その名の通り、広島市の通称「仏壇
通り」にある会社です。
創業は慶応元年!(1865年)、
資本金は45億7千万円、売上高が
44億7,040万円、従業員数368名、
事業内容は、宗教用具の製造・卸・
小売り、寺院の設計・施工などと
なっています。
仏壇は、大量生産できるものでは
ないため、職人さんの一つ一つの
手作りのようで、それでも、安い中国製
が日本になだれ込んでおり、仏壇
業界では、中国製が70%を占めて
いるんだそうですね。
(と、したり顔で書いていますが、
テレビの受け売りなわけでして)
中国製に負けないように、日本の
伝統工芸の技も生かされている
そうですよ。
ということで、知財関係も頑張って
いるのか見てみると、仏壇で特許を
取るのは結構難しいと思いますので、
実用新案で、たとえば、補助棚付
幅広仏壇とか、仏壇用基台部開閉扉
とか、13件ほど出ています。
特許とかで難しい場合には、意匠や
商標で固めるのも一案で、商標は44件、
意匠は以下になっていました。
ちなみに、IPCでの仏壇はA47Gの
33/02「祭壇;宗教上の神だな;聖水
入れ;十字架のキリスト像」に含まれ
ますが、これ以上は絞り込めません。
それでは日本の事情を勘案した
FIになるとどうかというと、33/02が
さらに分類され、以下になります。
D 仏壇
E ・仏壇の扉,扉の開閉装置〔除,装飾に関するもの〕
F 納骨堂用仏壇
G 神棚
H 祭壇,葬祭用祭壇〔含,納骨壇〕
J 雛段
K ・段状の雛段
L ・・折たたみできる雛段
M ・・段が収納できる雛段
Z その他のもの
ということなので、FIのA47G33/02
のD、E,Fの特実の出願等の、直近
10年間での状況は、現代仏壇の
八木研(大阪)と法月商店(静岡)が
多く、三村松さんは5位でした。
直近の意匠登録を見てみても、
八木研さんが多いですね。
それでは、葬式つながりで、墓石は
どうなっているのでしょう。
実は意匠には、「意匠分類・Dターム」
というのがあるのですが、これで一括して
調べることができるんです。
IPDLが新しくなりましたので、
明日にでも、プラピ(J-PlatPat)での
調べ方と意匠分類・Dタームというのは
何かいな?というのを解説するして、
現行の意匠分類・Dタームでは、
C7-130というのが「墓石等」と
なっています。
ちなみに、先ほど調べた仏壇は
C7-161になり、以下のようになって
います。(以下は、途中の「ハイフン」を
抜いています)
意匠分類・Dターム 分類・Dタームの表示
C700 その他の慶弔用品
C701 護符等
C701A つり下げ型
C710 葬祭具
C710A 数珠
C7110 棺
C7119 棺部品及び付属品
C7120 骨つぼ
C7129 骨つぼ部品及び付属品
C7130 墓石等
C7130A 屋根部有り型
C7131 位牌
C71390 墓石等部品及び付属品
C71391 墓前用線香立て
C71392 墓前用花立て
C7140 供飾り等
C7141 葬祭用供花
C7142 葬祭用照明器具
C7150 葬祭用供器
C7151 葬祭用花立て
C7152 葬祭用香炉
C7160 仏壇等
C7161 仏壇
C71690 仏壇等部品及び付属品
C71691 仏壇構成部材
C717 仏像等
C72 みこし
C730 クリスマス用具
C731 クリスマスツリー
知財戦略を練るときに、意匠をどう
するかという場合、意匠分類・Dターム
などで調べると、効果的ですよ。
ということで、墓石の直近の意匠
登録を貼り付けると以下になります。
最近、少子高齢化でお墓を維持
できなくなり、墓石を廃棄する人が
多くなっているというのをこの前
テレビでやっていましたが。
それでは、葬式つながりの霊柩車は
どうかいなというと、最近は、はではでな
ものは、見かけなくなりましたが、
以下のような登録もありますよ。
(意匠分類・Dタームのほうは、
「G運輸又は運搬機器」のほうに
なります)