以前にフジテレビで「対決バラエティ
ほこXたて」っていう番組がありました
よね。
結構おもしろく見ていたのですが、
残念ながら、やらせ問題が表面化
して、番組打ち切りのみならず、
社長さんの辞任にまで発展して
しまいました。
このため、フジテレビさんの番組
サイトは閉鎖されているわけですが、
この番組に取り上げられた企業さんの
HPでは、今でも結構動画とかを見る
ことができるわけでして。
この番組では、「何でも踏み潰す
ロードローラー」と「絶対につぶれない
道路用ポール」の対決というのが
あったのですが、ここで対決したのは、
保安道路企画株式会社さんのポールと、
酒井重工業株式会社さんのロード
ローラーでした。
保安道路企画株式会社さんの
HPは以下となり、設立昭和49年、
資本金1,200万円、本社横浜、従業
員数27名という会社で、もともとは
工事現場で使用される製品のレンタルや
販売をおこなっている会社だったの
ですが、一年発起、オリジナル製品の
開発をおこなったという会社です。
上記の保安道路企画株式会社さん
のHPでほこXたての動画を見ること
ができるのですが、ポールというのは、
道路に立っている視線誘導標という
ものです。
この製品は、2013年のグッドデザイン
賞も受賞していて商品名は、「ポスト
フレックス」といいます。
ホームページには、設置されている
道路も出ているのですが、「あー、
あそこの道路がそうか」というのが
結構ありますよ。
ということで、どんな知的財産権を
持っているのかを見てみると、意匠と
商標で守っているんです。
まず意匠を見てみると、意匠登録
1201417号というものがあり、願書
から切り貼りすると以下のように
なります。
（このほかにも3件あります）
今までのものと何が違うかというと、
以前のポールは円形だったのですが、
凸型のポールにして、強度を増したと
いうことです。
商標登録のほうは、4701524号で、
登録は平成15年8月、以下となって
います。
（願書から貼り付け）
ということで、このメーカーさんは、
意匠をメインとして知財を固めたの
ですね。
特許化や実用新案登録が難しく
ても意匠権で他の参入を阻むという
方法も知財戦略としては有効です。
それでは、勝ったほうのメーカー
さんだけ書くのもなんですので、負けた
ほうのメーカーさんのことも書いて
みましょう。
負けたほうのメーカーさんは（負けた、
負けたといつまでも書かれるのはいやで
しょうが、番組が終わってしまい、
リベンジの機会がなく、さぞや残念で
しょう）、先に書いたように、酒井
重工業株式会社さんで、HPは以下に
なります。
創業は1918年、設立1949年、証券
コード6358、資本金31億1,519万円、
連結売上高約247億円、連結従業員数
527名、建設機械と産業機械のメーカー
さんで、会社四季報によると、「ロード
ローラーなど道路機械の専業大出。
大型機に強み。」となっています。
先ほどの保安道路企画さんと比べると
大企業ですよね。
知財でどのような活動をしているかを
調べると、ロードローラーなどをメインに
特許出願は218件、意匠は以下のように
24件、商標登録12件と、知財活動も、
おさおさ、怠りないようです。
