知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 17 オリンパス

 今回は、何かと話題になっている、

進撃の巨人オリンパスさんです。

(てゆーか、内視鏡の巨人ですね)

 

 以前と同じようにFI分類A61B17/*と

A61B19/*で2005年から調べると概要

は以下となります。

f:id:oukajinsugawa:20150112220250j:plain

 

 やっぱり内視鏡関係が一番多いん

ですね。

 

 そのほかも内視鏡に関連しているものが

結構多そうです。

 

 もちろんオリンパスさんは内視鏡だけ

研究開発しているわけではないので、

オリンパスさん全体でのFIのセクション

で調べると、以下のように、光学関係、

電気通信などが多いわけです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150112220337j:plain

 

 生化学関係や、ガラス、鉱物関係、

プラスチックなども研究しています。

 

 次は内視鏡のFI分類をさらに細かく

見たのが下のマップです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150112221320j:plain

 

 説明が長くなるので、展開記号や分冊

記号は省いていますが、内視鏡で使われる、

処置具や治療、補助装置、吸引管など、

一口に内視鏡といってもいろいろな器具が

ついているんですね。

 

 ちなみにトラカールというのは、トロカール

とも呼ばれるそうで、体腔や管腔臓器を穿刺

し、カニューレやチューブを挿入するための

器具だそうですよ。

 

 ということで、さらに詳しく調べるために、

Fタームで調べることに致しましょう。

 

 まずは概要を見てみると、以下のように

マニプレータなども少ないながら研究が

されているようです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150116133034j:plain

 

 次は観点での分析です。

 

f:id:oukajinsugawa:20150116133055j:plain

 

 やはり大部分が内視鏡関連の

ようです。

 

 最後にFタームですが、特定部位の

手術では、ほとんどが体の内部処置

関係ですので、ほとんどが内視鏡関係

なんでしょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150116133120j:plain

 

 ということで、内視鏡というのはどの

ような構成になっているかを知る必要が

ありますので、全部がわかるわけでは

ありませんが、以下がありますので、

興味がある方は見てください。

 

オリンパス 医療事業: 内視鏡の構造と仕組み

 

オリンパス 医療事業: 処置具

 

オリンパス 医療事業: 内視鏡外科手術のシステムと器具

 

処置具・アクセサリー(内視鏡システム) | 富士フイルム

 

人体内における内視鏡の世界

 

 最後に公開数推移を見てみましょう。

f:id:oukajinsugawa:20150112221811j:plain

 

 前のインテュイテイブサージカルさんと

コヴィディエンさんは、右肩上がりでしたが、

オリンパスさんは明らかに違いますね。

 

 上がり下がりはありますが、減少して

いるわけではなさそうですので、今後も

頑張っていくのでしょう。

 

 オリンパスさん全体で見ると下の

ように、こちらも現状維持ですね。

 

f:id:oukajinsugawa:20150112221854j:plain

 

 内視鏡オリンパスさんの稼ぎ頭

ですので、ちょっと海外の状況を

見てみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150117133118j:plain

 

 オリンパスさんの海外の出願公開状況を

見ると、一時期落ち込んでいましたが、

回復してきていますので、日本から海外へ

軸足を伸ばしているようです。