知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 5 最近の医療機器関係特許出願推移

 それでは、前回は20年前まで調べて

みましたが、古い状況を調べるよりも、

最近どのような研究開発がされているの

かを調べたほうがよさそうですので

2005年からの優先権主張出願年で

調べていくことに致しましょう。

 

 前回はIPCで調べみましたが、メインで

どのような研究がされているのかを調べた

ほうがよさそうですので、まずは日本の

状況を調べるために、筆頭FIで調べていく

ことに致します。

 

 海外も調べるときにはIPCで調べる

必要がありますが、日本のみの場合には

細かく分類されているFIで調べるほうが

よいでしょう。

 

 2014年の12月15日までで検索を

かけると、10,243件ヒットしましたので、

これを詳しく見て行きましょう。

 

 こちらのほうも、出願公開されずに

登録公報が出るものもありますので、

出願公開をメインにして、登録された

ものは、出願公開と重複しないように

して検索をかけています。

 

 前回の20年間の全体調査は、同じ

系統のメーカーもすべてそのまま記載

しましたが、今回は同系統のメーカーは

同じものとして分析します。

名寄せといいます。 検索DBや分析

ソフトによって呼び方がいろいろ違い

ます)

 

 同系統のメーカーは、オリンパスや、

コヴィディエン(タイコ)、フイリップス

系統などいろいろありますので、それらは

すべて名寄せすることに致しましょう。

 

 それでは調査開始と行きまっしょい。

 

 レッツら、ご~~。

 

 全体の公開数は前に調べましたので、

まずは、出願数がどうなっているのか

調べましょう。 

 

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 メインの主題での検索、すなわち、筆頭FIで

検索していますので、前に調べたIPCでの調査

よりは件数は少なくなっています。

 

(筆頭で調べると1件の出願に1件しかありま

せんが、筆頭でないもので調べると、大体1件の

出願に複数の分類項目があります。

 

 出願公開や特許公開で調べているので、

2005年の出願数は少ないように見えて

いますが、実際はこれ以上です。)

 

 まあ、それはさておき、リーマンショック

影響があるもんだとばかり思っていましたが、

医療機器関係は、結構堅実で、それほどは

影響はないようです。

 

 次は、公開件数上位10社です。

 

f:id:oukajinsugawa:20150106080338j:plain

 

 上のマップは表示の都合上簡単な

名前に変更していますので、それぞれ

どのようなメーカーなのか調べることに

致しましょう。

 

 

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  調べると上記のようになりました。

(ウォーソーをプライエイトカンパニーと

書きましたがプライベイトカンパニーの

誤記です。すんません。)

 

 日本メーカーは、この前書きましたので

売り上げと従業員数のみ記載しています。

 

 結構、医療機器メーカーというのは大きな

企業が多く、海外メーカーはワールドワイドな

メーカーとなっています。

 

 なお、ジョンソン&ジョンソングループの

中に2社入っていますが、とりあえず別々に

分析しようと思い、統一はしておりません。

 

 これらを見ると、日本では、コヴィディエン、

オリンパス、ジョンソン&ジョンソングループが

積極的なようです。

 

 尚、ウエブを見ると、スミス&ネフューが

買収対象となっている、という記事や、

コヴィディエンがメドトロニックに買収

されるのに合意、などという生臭い??

記事も出ていますので、時間があったら

企業ごとの分析のところで詳しく調べて

みることに致しましょう。