知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ゴルフ用具編 22 ブースターカップフェース

 ということで、だいぶ、クラブのこともわかって

来たような?気になりましたので、クラブ

詳細へ行きましょう。

 

 まずは、最新カタログやゴルフ雑誌「ゴルフ

ダイジェスト チョイス 2014年秋号:9月

15日発行」で、SRIXON NEW Z ブースター

カップフェース(ダンロップ 特許出願中)いう

ウッドクラブを見てみましょう。

 

 このモデルは、新肉厚設計ブースターカップ

フェースというのを採用したことにより、反発

エリアが従来比約35%拡大したとのこと。

 

 公開情報を見ると、特開2014-144347と

いうソールプレート(ウッドの打撃面のところ

です)の中心厚と周辺厚を変えて、「性能を

高めることが可能」というものがあるのですが、

残念ながらどのような性能が高くなるのか

書かれておらず、「ブースターカップフェース」

のことなのかどうかわかりませんでした。

 

 まあ、これは、ファミリー出願が多数あるよう

ですので、性能を高めるために、中心厚を

厚くして、周辺厚を薄くしてこれらを理想

的なフォルムにするという研究がおこなわれて

いるのでしょう。

 

 次に、これもやはりSRIXONのアイアンで

特許出願中というのがありますので、見て

みましょう。

 

 一つ目は、フェースに刻まれた角度の異なる

二重のレーザーミーリングにより、雨やラフを

ものともせず、「卓越したスピンコントロール」を

発揮し、ピンをデッドにねらっていける、と

いうものです。(本当でしょうか?)

 

 これは、特開2013-43092のようですね。

 

 課題としては、大きなスピンとなるようにする

ことだそうで、このレーザーミリング補助溝

占有率を最適にすることにより、スピンを変える

ことができるとの試験結果が記載されています。

 

 この性能は、ゴルフボールによって、違い

ますので、ゴルフボールとの相性を考える

必要がありそうです。

 

 スピン量のコントロールは、グルーブ(スコア

ライン)だけでなく、いろいろ研究されている

ようです。

 

 次は、もうひとつの、アイアン各番手に最適化

されたツアーV.T.ソール、というものです。

 

 これはソールを、振りぬきやすいように、番手

ごとに最適なV字デザインをしたものだそうです。

 

 この出願は、まだ公開されていないようで、

ちょっと違いますが、番手ごとにソール形状が

最適化されたクラブ(特開2013-59614)という

ものも出ていました。

 

 フェアウエーなどで、引っかかりにくいように

するというのも研究課題なのですね。

 

 いうことで、特許出願中というのを調べて

みましたが、今度は、ヘッドごとに調べて

行きましょう。

 

 ひとつひとつ見ていくと時間がいくらあっても

足りませんので、まず注目すべきところから

見て行きます。

 

 まず、注目すべきというのは何を見ればよい

のだろうということですが、一つ一つの出願に

重みづけをすればよいのでしょうが、フリーの

検索ソフトで調べる場合には、ちょっと難しい

です。

 

 ということで、まずは、フリーの検索ソフトでも

調べられる、登録になったものを直近のもの

から調べていくことにしましょう。

 

 登録されたものは、メーカーさんが重要だと

思っているものでしょうから、これは間違って

いないですよね。

(まあ、そうはいっても、私のほうで、重みづけも

してみましょう)

 

 次回へ続く