知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編1 特許分類記号って?

  前回は「ねじ」をFI記号

F16B39/00」で分析してどんな

プレイヤーがいるのかを調べて

みました。

 

 今回は、年度ごとでどのように

出願をしているのかを見てみます。

 

 ちょっとその前に、FI記号の説明を

していませんでしたので、まずはこの

記号から説明していきましょう。

 

 検索でヒットした公報には、上の方に

なにやら、数字とかが記載されています。

 

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 赤枠で囲った、(51Int.Cl.と書か

れている下とか、FIの下、テーマコ

ードと書かれている下です。

 

 これらは分類記号と呼ばれ、左から

IPCFI記号、Fタームと呼ばれます。

 

 FI記号は「エフアイ」とも「ファイル

インデックス」とも呼ばれます。

 

 これらの記号は特許情報(技術情報)を

分類する記号です。

 

 IPCというのは特許出願されると

世界共通に付与される分類記号です。

(したがって、このIPC分類により

世界共通で検索できます)

 

 FI記号は、日本での出願が多い特徴の

あるもの(日本茶など)をさらに詳しく

分類した日本独自の記号です。

 

 Fタームは、FI記号をさらに多数の

観点(目的、効果、手段など)から

分類した日本独自のものです。

 

 海外でも、独自の分類記号を持って

いる国があります。

 

 今回は日本国内の特許情報を分析

するのと、FI記号は分類が改訂され

ても再度古い特許文献にも付け替えが

おこなわれますので、これらの理由で、

FI記号で検索をおこなっています。

 

 尚、これら一般の人になじみのない

ような言葉は、何度も取り上げて説明

していきますので、最初はこんなものが

あるのか程度で読み進めていただいて

問題ありません。

 

 検索方法もそのうちIPDLを使って

詳しく説明していきます。

 

 それでは、今回のテーマである、

時系列分析をおこなってみましょう。

 

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 縦軸が、出願人企業名です。

 

 横軸が年で、球の大きさが出願数を

示しています。 一番小さな球が1件で、

一番大きな球が5件です。 

 

 球が示されていないところは、出願が

ない年です。

 

 更なる詳細は次回へ。