知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

USPTOで、米国特許を検索しよう その20 Advanced Search

 概要で説明したように、Advanced

Searchは、論理式により検索をおこなう

方式です。

 

 論理式の作り方は、たとえば、Field

NameがPatent numberだったら、その

Field CodeでPN/1234567などとする

わけです。

 

 つまりは、「Field Code+スラッシュ+

用語や年月」として、これを、AND、OR、

ANDNOTの論理演算子でつなぎ、論理式を

作り、検索にかけます。

 

 さらに、「入れ子」が可能で、タイトルで

TTL/(tennis AND racket)などとすることが

できます。 

(入れ子は、また別途説明します。)

 

 この場合、大文字小文字は関係なく検索

してくれますので、たとえば、

ttl/(TENNIS and RACKET)

などと、キーワードが大文字、小文字のみ

ならず、論理演算子が大文字でも小文字

でも、わけへだてなく?検索してくれます。

 

 さらに、WEB上に載っている説明で、

「他で検索式を作成して検索Fieldにコピー

すると、検索してくれません。」と書かれ

ているものもありますが、「安心してくだ

さい。」、検索してくれますよ。

 

 尚、検索式は半角英数で入れる必要があり、

たとえば、カッコを全角にして、

ttl/(TENNIS and RACKET)

とすると、見た目、上と同じ式に見えますが、

検索結果で、「何だ?、それ。」と言われて

しまいますので、注意しましょう。

(検索してくれないのは保証しますし、

「何だ? それ。」と日本語で返してくれない

のも保証します、です、はい。)

 

 Quick Searchの場合には、Termという

ところに、たとえば、tennis racketと入れると、

"tennis racket"というフレーズ検索でしたが、

Advanced Searchの場合には、一語、一語

づつになりますので、たとえば、

ttl/tennis racket

などといれても検索はしてくれず、フレーズで

検索する場合には、

ttl/"tennis racket"

と入れましょう。

 

 尚、先ほどと同様、クオーテーションマークは、

ttl/”tennis racket”

などと全角で入れても、検索してくれませんので、

念のため。

 

 それでは、先ほど、TTL/(tennis AND racket)と

カッコでくくって入れる話をしましたが、たと

えば、

ttl/tennis and racket

などとカッコでくくらなかったら、検索をして

くれないのでしょうか?

(先ほどは、大文字と小文字の混在でしたが、

この混在は、先ほど書いたように、関係ありま

せん。)

 

 やっていただくとわかるのですが、検索を

してくれるんです。

 

 それでは、実際に確かめてみましょう。

 

 今回は、PatFTのAdvanced Searchで

確かめることとして、以下から入りましょう。

 

http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-adv.htm

 

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f:id:oukajinsugawa:20170227101324j:plain

 

 

 

f:id:oukajinsugawa:20170227101341j:plain

 

 

 ただーし、上の検索結果でわかるように、

ttl/tennis and racket

の検索結果のほうが、件数が多くなるんです。

 

 ということで、「それっは、なっぜっかっと

尋ねたら?」ということで、

ttl/tennis and racket

の意味は、

「tennisをタイトルの中に含んでおり、

且つ、文献テキスト全体にracketが

含まれている文献を、探してくれい!!」

ということなんです。

 

 つまりは、Field codeを何も入れないで、

キーワードだけ入れると、「全体で探してね。」

ということなんです。

 

 ここで、同じようなもので、プラピさん

(J-PlatPat)の「公報全文」での検索というのが

あるわけですが、以下のように、書誌情報は

検索をしてくれません。

(プラピさんが検索してくれないだけで、

商用DBなどは検索してくれ、私の使って

いる商用DBも検索可能です。)

 

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 ここで、PatFT、AppFtでの全体で探すと

いうのは、プラピさんと異なり、書誌情報も

含め検索をしてくれるということで、試しに

以下のように入れると、書誌情報も検索

してくれているのがわかります。

 

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 上の赤枠は、私のほうで記載しましたが、

ボールド(太字)は、検索結果そのままです。

 

 尚、カッコは、( )のほかに、[   ]とか、

< >とか、{  }とか、算数??で使える

ほかのカッコが使えるのか?というと、

残念でした、( )の半角しか使えません

ので注意しましょう。

 

 続く。