J-PlatPatを使い倒そう その13 特許分類での検索
それでは、今回は、特許分類を用いて
検索する方法を調べてみましょう。
まずは、いつものテキスト検索に入り
ましょう。
前のIPDLの時には、このテキスト
検索画面では、国際特許分類のIPC
と、これを日本固有の分類に展開した
FI(ファイルインデックス)でしか検索
できませんでしたが、プラピ(J-PlatPat)
になって、新たに日本固有の分類である
Fタームでも検索できるようなりました。
この特許分類を使った検索は、この
「特許・実用新案テキスト検索」画面と、
以下の「特許・実用新案分類検索」画面
でおこなえます。
(長いので、テキスト検索画面と、分類
検索画面と称します)
それでは、「テキスト検索」画面と、
「分類検索」画面では何が違うんだ?と
いうと、まずは、「テキスト検索」では
特許分類とキーワードを掛け合わ
せたりして両方を用いることができるの
ですが、「分類検索」では、特許分類
しか使えません。
したがって、まだ検索方法に慣れて
いない方は、テキスト検索画面を使用
したほうが無難です。
(「俺は、上級者だけれども、テキスト
検索画面を使うんだ」という方や、「俺は
初級者だけど、最初から分類検索画面を
使うんだ」という方は是非どうぞ)
ただーし、テキスト検索と分類検索では
大きな大きな違いがあって、テキスト
検索の分類は、最初に付けられた分類
しか検索できないんです。
(公開特許公報(公開、公表、再公表)、
公開実用新案公報(公開、登録実用)の
2005年までの公開案件には公報記載の
IPCに加えて、2006年1月発効のIPC8版
データも蓄積されており、IPC8で検索
できますが、追加されたIPC8版データは
表示されません。)
分類検索のほうではどうかというと、
詳細は割愛しますが、整理標準化データ
というものにアクセスして検索するため、
FIやFタームの分類が改訂されて付け替え
られたりしていても、その分類も検索でき
るんです。
不思議でしょう~~?
次に大きく違うのは、検索期間ですね。
テキスト検索画面では、以下のように
むかーし昔のものは検索できませんが、
分類検索では、場合によっては、大正
11年のものまで検索が可能です。
たとえば、分類検索で、ねじ関係の
FIのF16B39/34で検索をかけると、
以下のように、大正時代の出願まで
検索でき、つまりは、FIやFタームを
うまく組み合わせることができれば、
古いものも検索可能となりますし、
商用データベースでも検索不可能な
古い文献を探し出すことができるん
です。
と、先ほど大正時代まで検索できると
書きましたが、上の文献蓄積範囲を
よく見てもらうとわかりますが、公告
特許公報の蓄積範囲が大正11年のもの
までであって、特許発明明細書は、
1番から検索可能なんです!!! (注)
知ってました?
知らなかったのは、私だけ?
ということで続く。
(注)呼び方が違うだけで、つまりは、
特許登録1番から検索できるということに
なります。