知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 21 衝突検知対象

 それでは、前回までは衝突検知手段の

関係から調べてみましたが、今回からは、

IPCのG08G1/16「交通制御システムに

よる衝突防止システム」という分類のほうで

自動運転を調べてみましょう。

 

 全体傾向は以前に書きましたので、

この検索ではほかにどんな技術分類が

混じっているのか調べてみましょう。

 

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 上はIPCのサブクラスでの分析で、検索分類の

G08Gを覗くと、イメージデータ処理とかいろいろ

の複合が必要なようです。

 

 これを、IPCのサブグループまでを

調べると以下のようになっていました。

(IPCの説明の後ろのほうに、Fタームが

あるものはFタームも書き入れてあり

ます)

 

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・G08G1/16 ・道路上車両の衝突防止システム 5H181

・B60R21/00 交通危機の場合乗員又は歩行者を保護 Fタームなし

・G06T1/00 汎用イメージデータ処理 5B050

・B60R1/00 車両用光学的視認装置 (3D053)

・G08G 1/00 信号関係での道路上の車両る交通制御システム 5H181

・H04N7/18・閉回路テレビジョン方式 5C054

・G01C21/00 航行での距離等の測定 2F129

・B60R11/02 ・ラジオ,テレビ,電話または類するもの 3D020

・G06T7/60 ・イメージからの幾何学的属性の分析 5L096

 

ということで、自動運転と一口に言っても

車関係だけでなく、いろんな分野の応用だ

というのがわかります。

 

 なお、前回までに調べた、衝突検知60R21

関係での検索ではG08G1/16が非常に

多く、B60R21/00「交通危機の場合の保護」

及びG08G1/16「道路上車両衝突防止シス

テム」は強い絆???があるようです。

 

 それでは、制御・検出対象を見てみると、

下のように、やはり道路上の車両検出が

研究のメインですが、今回は人の検出と

いうのも600件近くありました。

 

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 それでは、どんな企業の出願が多いかと

いうと、下のような結果で、デンソーさんや

アイシンさんなども頑張っているようです。

 

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