最近、よく電動車いすを見かけるように
なりました。
最初、障がい者の方が使用しているのかなと
思っていたのですが、最近高齢者が多くなって
来たために、車メーカーさんでも、シニア向けの
電動車いすの販売に力を入れ始めたんだそう
ですね。
調べると、「電動車いす安全普及協会」と
いうのが、1974年にできているそうで、
以下のような企業が会員になっているそうです。
http://www.den-ankyo.org/society/member.html
フランスベッドさん、隠れてこっそり???
電動車いすも作っていたんですね。
この協会では、以下のように、出荷台数も
公表しており、よく見かけるようになった割には、
単年出荷台数は2000年をピークに減少して
いるね!と思ったら、「2000年より調査方法を
変更したため累計台数において1999年までと
相関がありません」となっていて、???なの
ですが。
http://www.den-ankyo.org/society/transition.html
まあ、そうはいっても、出荷台数は2万台/年
程度なわけでして。
ということで、会員企業を覗いてみるとスズキさん
では「セニアカー」と呼ぶそうで、ちゃんと、商標
登録もされていますね。(登録4364561)
意匠のほうも、たとえば、以下のように登録
されています。
何キロ出るのか知りませんが、このスタイル
だったら、お買い物によいかも?
屋根がないので、雨の日には困りますね。
スズキさんでは、転倒事故を防ぐため、急な
坂道などをセンサーで告げてくれる新型車を
昨年発売したそうです。
以下の電動車いす安全普及協会の、「安全に
ご利用いただくために」を見ると、電動車いすは
歩行者として扱われるそうで、したがって右側
通行で、歩道を通れるんだそうです。
電動車いすって時速1キロから6キロぐらい
だそうで、シニア暴走族にはなれそうもない
ですね。
スズキさんの電動車いすは以下のように、
30万円ぐらいから40万円ぐらいのようで、
日経産業新聞によると、スズキさんが5割の
シェアだそうですよ。
http://www.suzuki.co.jp/welfare/lineup/
日経産業新聞の記事を読むと、出荷台数は
やっぱり減少傾向で、年齢を重ねても自動車を
乗りこなすシニアが増えているからだそうで、
75歳以上の免許保有者は2005年に比べ
2013年は1.8倍の420万人に増加しており、
85歳以上も3倍近い43万人に増えており、
年を取ったから車の免許を返上するという
のにはほど遠いようです。
ということで、電動車いすって、どこが作って
いるんだ?というのは、先ほどの、電動車いす
安全普及協会さんのホームページの会員企業と
いうところで、ある程度わかるわけですが、
それでは、特許出願はどんな企業が出している
んだ?というのを見てみましょう。
どうやって調べるんだ?というところですが、
FIの技術分類で、A61G5/00が「病弱者の
ために特に適合されたいすまたは多進路車」と
なっていて、その5/04が「電動機により駆動
するもの」すなわち電動車いすなんです。
ということで、これで調べてみると、以下の
ような出願年となっています。
電動車いす安全普及協会さんのデータでは
2000年を境に出荷台数が減少しているような
グラフでしたが、出願数も似たような傾向を
示しています。
それでは出願企業はどうかというと、やっぱり
シェアの高いスズキさんの出願が多く、松下さん
とかも多いんですね。
電動車いす安全普及協会さんの会員企業で
ない、ナブコさんとミツバさんは、簡単に、
以下となります。
・ 株式会社ナブコ
http://www.nabtesco.com/index.html
この前書いた、「ナブテスコってー、
何ですのん?」の前身です。
以下でもナブテスコさんを紹介しています。
・ 株式会社ミツバ
得意は、モーター・制御・機構なので、四輪、
二輪用等手がけています。