パテントマップ特許情報分析編6 コンパラマップ
取り上げられていますね。
「記録づくめの最強メーカー 黒霧島
5000日戦争 老舗蔵元の反常識経営」
などというタイトルですが。
ということで、私のほうでは、粛々と、
そのほかの焼酎メーカーさん分析を続けて
いきましょう。
今回は、焼酎メーカーさん分析、その6で、
薩摩酒造さんからです。
薩摩酒造さんの特許出願はほとんどが
焼酎関係ですね。
他の種類の出願も3件ありますが、一貫して
焼酎関係のようです。
戦略を採っているのでしょうか?
軸足はぶれないぞということかも
しれません。
の出願が非常に多いのがちょっと気になり
ますね。
製法のみの出願は、極端にいえば他企業に
製法を公開するだけの結果となることがあり
ますので、製法特許で出願するだけでなく、
物(製造物)での出願を同時におこなえれば
ベターでしょう。
六番目は、合同酒精さんです。
合同酒精さんは宝HDさん同様、多角的な
研究開発がおこなわれているのが伺え、
オエノンHDさんでの有価証券報告書により、
酒類以外(バイオ関係)での研究成果が
売り上げにどのように結びついているか
明確です。
このため、酒類研究開発ではない宝HDさんの
タカラバイオとの比較が容易です。
したがって、合同清酒さんがどのように多角経営
戦略をおこなっているかをバイオ関係に着目し、
タカラバイオさんと比較しながら見てみましょう。
上のマップのように、合同酒精さんは
古くから酒類の他に微生物、アミラーゼ等
酵素において医療、殺虫用途での研究
開発を行ってきたのがわかります。
これを直近で見てみますと以下となります。
将来を見据え、新たな酵素、新規微生物等の
開発による医薬関係、診断薬関係に力を入れて
いるようですね。
それでは、これをタカラバイオさんと比較
してみましょう。
上記に見られるように、直近10年間の
出願公開では、タカラバイオさんが圧倒的に
件数が多いです。
以前にコンパラマップの作り方を説明しま
したが、こんな感じでエクセルでも作ることが
できます。
合同酒精さんとの違いとしては、遺伝子関係
の研究開発に力を入れているようです。