知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編4  ライダーカップ?

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 ライダーカップをご存知でしょうか?

 

 仮面ライダーではありません!!

 

 ゴルフをやる方はご存じと思いますが、

ヨーロッパとアメリカツアーに 参戦する

メンバーの代表が2年に1チームで戦うと

いうゴルフマッチです。

 

 これに参加するということは非常に名誉

 なことであって、トムワトソンが日経朝刊の

 先週金曜の「私の履歴書」というところで

 書いていました。

 

 トムワトソンの話は、1993年のライダー

 カップでキャプテンを務めたという話だったの

 ですが、当時私は英国に住んでいて

 マッチは英国のベルフライというところで

 おこなわれました。

 

 当時、英国チームのユニフォームの

 ジャンバーが売り出されたのですが、

 確か300400ポンドと英国人に取って

 破格の値段だったのですが、私は清水の

 舞台から何とやらで、買ってしまいました。

 

(当時の日本円レートで58万円ぐらいで

 しょう)

 

 しかし、買ってから驚いたのは、防水性の

 高さ、防寒性の高さ(英国は夏でも寒いです)

 等、ゴルフをするのに最適に作られていること

 でした。

 

 やはりプロ用というのは違うものですね。

 (ゴルフの話は、そのうち書いてみましょう)

 

 ということで、前回の続きです。

 

  わかりやすいように、前回と同じ特許庁

 マップを貼り付けています。

  

 この資料の中心にある「容器詰飲料」

 (特許3329799)というのが、特許出願は

 20001117日です。

  

 この特許の内容は、飲料に高濃度の

 カテキン類を含有させ、しかも長期間

 置いても濁りがなく商品として適切な

 ものとさせるというものでした。

  

 カテキン類を沢山摂取するためには、

 飲料にカテキン類を高濃度に含有させ

 たいわけですが、今までは濁ってしまって

 いたということです。

  

 この特許では、「濁らない」ということに

 主眼を置いていますが、真ん中左上の

 基本コンセプトと書かれている特開2002-

 326932「体内脂肪燃焼促進剤」(特願

 2001928日)というのがその効果を

 うたったものです。

 

 内容は、非重合体カテキン類を服用する

 ことにより、蓄積体脂肪の燃焼が促進され、

 健康維持に有用だというものでした。

  

 この特許が基本特許として重要であり、

 「容器詰飲料」のほうが被引用件数が

 19件であり、「体内脂肪燃焼促進剤」は

 被引用が25件と、他をけん制する役割と

 なったといえるでしょう。

 

 さらには、上記のマップのように、一つの

 特許だけでなく、脇を固めて他社の参入を

 防ぐというポートフォリオ戦略を取りましたので、

 他社が気づいたときには、時すでに遅しと

 なってしまいました。

  

 これらは、特許情報分析をおこなって

 いれば、他業種からの参入という目立ち

 やすいものでしたので、ひょっとすると

 対策ができていたかも?しれません。