昨日はジャニーズ事務所の登録意匠を
調べてみましたが、今回は、ジャニーズ
事務所から出ている、早変わり舞台衣装に
ついて調べてみましょう。
ジャニーズ事務所からは、早変わり
衣装について、実用新案が2件登録されて
います。
・ 実開昭53-080505「早変わり衣装」
出願昭和51年12月6日、
出願人は藤島メリー泰子さん。
実用新案登録請求の範囲は
「開口縁に少なくともそ一端を臨ませた
料開きファスナーが配された衣装本体に
於いて該ファスナーの後端部近傍の一方の
咬合〇歯を欠如させたことを特徴とする
早変わり衣装。」
（〇の部分は字がつぶれてしまっており、
よくわかりません。）
ということで、よく読むことができま
せんので、もう一つを見てみましょう。
・ 実登3168034「早変わり舞台衣裳」
出願2011/03/10
考案者「藤島 メリー泰子」
【課題】素早く脱ぐことができ、激しい動きに
対しても対応でき、また再使用の結合も
容易に行なうことができ、さらに体裁も整え
られた早変わり舞台衣裳を提供する。
【解決手段】
スラックス１は、前側分離部１ａと後側分離
部１ｂとの開閉を可能にするトップオープン
ファスナー２を備えている。スラックス１の
上縁には、前側上縁部１ｄと後側上縁部１ｅと
からなる帯状上縁部１Ａが設けられている。
後側上縁部１ｅの表面には第１の面ファスナー
３ａが縫いつけられており、前側上縁部１ｄの
裏面には第２の面ファスナー３ｂが縫いつけ
られている。また、前側上縁部１ｄの表面には
第３の面ファスナー３ｃが縫いつけられており、
装飾片４の裏面には第４の面ファスナー３ｄが
縫いつけられている。
【背景技術】
【０００２】
近年、たとえば１０～２０代の若者が、
グループを組んで舞台上で踊りながら歌う
ことが多くなってきている。このような場合、
舞台上の若者たちは、予め複数種類の
衣裳を重ね着しておき、その衣裳を外側
から順次脱いでいくことによって観客に見せ
る衣裳を素早く変化させることがある。
また、このような衣裳は、歌舞伎や手品師に
も使用されている。このように、衣裳を外側
から順次脱いでいく場合、従来は外側に
着ている衣裳を仕付け糸によって縫合
しておき、この縫合を解除することによって
衣裳を素早く脱いでいくことが古くから
行なわれていた。しかしながら、一旦使用
すると次の出演に備えてその都度仕付け
糸によって縫合しなければならなず、手間が
かかるという問題があった。
【０００３】
そこで、本考案者は、舞台上で衣裳を
素早く変化させることを可能とする衣裳として、
衣裳の左右に開いたり閉じたりする部分に、
左右いずれかの上端部に務歯列のない
欠歯部分を有するトップオープンファスナーを
設けた衣裳を考案した。この衣裳によれば、
スライダーを欠歯部分に移動させてスライダーを
外し、トップオープンファスナーを左右に
引っ張るだけで、ファスナーの結合を解除
して衣裳を左右に分離することができるので、
外側に着ていた衣裳を素早く脱ぐことができる。
【０００５】
しかしながら、トップオープンファスナーを
用いた場合、激しい動きによってスライダーが
移動してしまい、意図せずに衣裳が脱げて
しまうおそれがある。
そこで、このような不測の事態が起きない
ように、欠歯部分の近辺をフォックやボタンで
留めておき、スライダーに外力が加わることを
防ぐことが考えられる。しかしながら、この手法
では、フォックやボタンの取り外しに手間取って
しまうおそれがあり、早変わり衣裳には適さない。
一方、欠歯部分の近辺を面ファスナーで結合
することも考えられる。しかしながら、一対の
面ファスナーの結合だけでは、激しい動きに
よって面ファスナーが外れてしまうおそれが
ある。
【０００６】
本考案は、このような課題を解決する
ためになされたものであり、素早く脱ぐことが
でき、激しい動きに対しても対応でき、また
再使用の結合も容易に行なうことができ、
さらに体裁も整えられた早変わり舞台衣裳を
提供することを目的とする。
ちなみに、ファスナーを使った、早変わり
衣装については、個人の方から実開昭54-
171902「早変わり用被服」というのも
ありますよ。
最近の早変わり衣装って、ファスナーや
マジックテープを使っているんですね。
