知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ソフラン特許消臭技術って、どんな技術なんですか?

 テレビで、ソフラン特許消臭技術と

いうCMをやっていたのですが、調べ

ても、「ナノ消臭成分」としか書いて

なくて、どんな成分なのかよくわかりま

せんね。(私の調べ方が悪いのかも

知れませんが)

 

soflan.lion.co.jp

 

 ということで、どんな技術なのか調べ

てみましょう。

 

 まずは、一番近そうなものは、特許

4049756「繊維製品用液体防臭消臭剤

組成物及び該組成物入りスプレー容器」

というのがありますね。

 

【課題】

 タバコ臭等を効果的に消臭するとともに、

その消臭効果が持続し、更に、繊維製品に

付着、蓄積した皮脂成分の微生物による

分解等により新たな臭いが発生することを

防ぐ効果も有する繊維製品用の液体防臭

消臭剤組成物を提供すること。

 

【解決手段】

 本発明は、(a)粒径が1〜100nmのシリカ

微粒子と、(b)低級アルコールと、水とを

含有する繊維製品用液体防臭消臭剤組成物を

提供する。本発明はまた、スプレー容器と、

該スプレー容器に充填された前記繊維製品

用液体防臭消臭剤組成物とからなることを

特徴とする、スプレー容器入り繊維製品用

液体防臭消臭剤組成物を提供する。

 

 詳細な説明のほうは、

不快な思いをする臭いとして、繊維製品に

付着、蓄積した皮脂成分の微生物による

分解等により発生してくる脂肪酸臭等も

挙げられる。この分解には水分が必要で

あることが知られており、水系の液体消臭

剤で繊維製品を処理した場合、繊維製品に

予め付着していた臭いは消臭できても、

一方でこの分解を促進し、新たな臭いを

発生させてしまう可能性がある。よって、

水系の液体消臭剤の場合、この分解等を

抑制することも必要な機能となってくる。

 

 ということで、

 

 本発明者らは、上記課題を克服する

ために鋭意検討を行った結果、特定粒径の

シリカ微粒子と特定の溶剤を組み合わせた

組成物が上記課題を解決できることを

見出し、本発明を完成するに至った。

 

そうですよ。

 

 次は、特許5906523「繊維製品用処理剤

組成物」というもので、

 

【課題】

 様々な臭気に対して、優れた消臭・防臭

効果をもたらすことのできる繊維製品用

処理剤組成物の提供。

 

【解決手段】

(A)内分岐環状構造部分と外分岐構造

部分とを有する、重合度が50から10000の

範囲にあるグルカン、

(B)エステル基又はアミド基で分断され

ていてもよい炭素数⒑〜26の炭化水素基を

分子内に1〜3個有するアミン化合物、

その塩及びその4級化物からなる群から

選ばれる少なくとも1種の化合物、及び

(C)下記から選ばれる水溶性溶剤:

(i)アルカノール、(ii)多価アルコール、

iii)ポリグリコール、(iv)アルキルエーテル

v)芳香族エーテル、(vi)アルカノール

アミンを含み、(A)/(C)が10/1〜1/100で

ある、繊維製品用処理剤組成物。

 

 

 次は、特許5809874「繊維製品用洗浄剤」

【課題】

 幅広い臭気を防臭できる繊維製品用洗浄剤を

提供する。

 

【解決手段】

 アニオン界面活性剤(A)と、銅、マンガン

ニッケル、鉄及び亜鉛から選択される少なく

とも1種(B)と、

前記(B)成分に含まれる金属と錯体を形成

するアミノカルボン酸型金属イオン封鎖剤

(C)と、

カチオン化セルロース(D)とを含有する

ことよりなる。

前記(B)成分/前記(C)成分で表される

モル比は、1/3〜5であることが好ましく

、特定の有機過酸前駆体(E)と、過酸化水素

又は水中で過酸化水素を発生する過酸化物(F)

とを含有することがより好ましい。

 

 等々、いろいろありますが、ナノ消臭成分と

謳っているのは、「これだ!」と一つの成分だけ

ではなくて、上のようないろいろな組み合わせ

なのではないでしょうか?

 

 ライオンさん、いかがです?