知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

テオリックさんのTATOE

 大分県国東市に、超精密金型部品

製造や半導体関連超精密機械部品製

造のテオリックという会社があるのですが、

このほど、大分大と組んで、立ち座り

補助装具を開発したと新聞に出ていま

した。

 

 テオリックさんの本名?は、「株式会社

テオリック」、創立が平成8年、資本金が

2,500万円、連結従業員数が75名と

なっています。

 

http://www.teoric.com/

 

 この装具の名称は、「TATOE(立とうえ)」

で、膝関節痛や脚の衰えで立ち座りが困難

な 人向けの補助装具なんだそうで、8月を

めどに売り出すんだそうですね。

 

 どんな補助装具なのかは新聞に出ていま

せんでしたので、特許のほうから調べてみま

しょう。

 

 調べると、テオリックさんからの特許出願は

この1件だけで、出願が2013年特開2015-

080621「立ち上がり補助具」というもので、

2015年10月に特許となっていました。

(特許5801859)

 

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【技術分野】

【0001】

 本発明は、足の筋力が低下した使用者に

対し、外部からの介助なく自力で座位から

立位へ立ち上がる際に、使用者の筋力を

補助するために使用される立ち上がり

補助具に関する。

 

【課題】

他人の介助なく立上る際に筋力補助する

用途に適し、構造が簡易で小型化・軽量

化に適した立ち上がり補助具の提供。

 

【解決手段】

立ち上がり補助具は、大腿部着装部材3と

、下腿部着装部材2と、両者の基端とを

回動自在に軸着する枢軸ピン13と、枢軸

ピン13に軸支されたトルク調節ギア11と、

内端を枢軸ピン13に固定し、外端を

トルク調節ギア11板面に掛止した渦巻

バネ15と、トルク調節摘10を備えそれを

回転してトルク調節ギア11を回転駆動

するトルク調節ギア駆動機構と、枢軸ピン

13の先端に設けた非円柱形状のストッパ

凸部及び下腿部着装部材2下面のストッ

パ凸部と嵌合可能な枢軸ピンストッパ

凹部とを備える。

枢軸ピン13が軸方向に移動することで

ストッパ凸部が枢軸ピンストッパ凹部に

嵌脱自在に構成されている。

 

 ということで、以前に人工きんに君

(人工筋肉ですね)の話を書きましたが、

いろんなアイデアを出していただいて、

安くて軽いものを開発していただけると

ありがたいですね。