知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ロボット編 22 ア・ハーン、それともア・ファン?

 それでは、こんどは、用途別でロボットを

見て行きましょう。

 

 下のマップは以前に分析したものです。

 

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 この中のまずは、エンタテインメントですが、

この前は、まずはマニプレータで限定した

後に、さらにFタームの3C707AS36の

「エンターテインメント用」として限定しました

が、今度は、最初から3C707AS36だけで

検索すると、以下のようになりました。

 

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 上の時系列での出願マップを見て

みると、1999年頃からエンターテイン

メント用ロボットの一大ブーム?が起きた

ようで、最近は沈静化??の傾向の

ようですね。

(後で、出てきますが、企業分析をおこ

なっても、2009年からのエンタテインメント

のFタームは非常に少なくなっています

ので、もしかすると、特許庁でのFタームの

割り振りが変わったのかもしれません)

 

 まあ、それはさておき、今度は出願人を

見てみましょう。

 

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 なーるほど、原因はソニーさんだった

ようですので、時系列で出願人別に見て

みましょう。

 

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 やはり予想は当たって、ソニーさんが

1999年頃からがんがん出願していたん

ですね。

 

 ウイキなどで調べると、ソニーさんの

ペット型ロボット、アイボは1999年から

2006年にかけて発売していたそうで、

出願時期と完全に合致しますね。

 

 尚、話は全然違いますが、アイボって、

修理対応が2014年3月で打ち切られた

そうですが、ソニーの元社員が修理会社を

立ち上げて、アイボの修理をおこなって

いるという話を、この前テレビで取り上げて

いました。

 

 この会社、株式会社ア・ファンという

そうで、アイボだけでなく、他のソニー

製品も修理しているそうです。

 

a-fun.biz

 

 テレビでは、お年寄りの方が子供同然に

付き合って来たアイボが調子が悪くなって

きたので、修理を依頼され、大層感謝され

た様子などをやっていましたが、

 

 千葉のお寺ではアイボの集団葬儀なども

おこなわれているそうで、これらのアイボから、

もう製造されていないパーツを取り出し、

修理に使うそうで、人間で言えば、臓器提供

ドナーのようなものですね。