知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

古野電気さんの、ソナー方式魚群探知機

 

 お正月様も終わってしまいましたね。

 

 この前の夏休み明けには、あっという

間に終わってしまう、「じゃーねーの

法則」というのを書きましたが(本当は

ジャネーの法則ですね)、今年の正月も、

テレビを見ながら酒ばかり飲んでいま

したら、「あっという間に白髪のおじー

さん」ならぬ、あっという間に休みも

終わってしまいました。

 

 なんか、正月明けには、毎年、同じ

ような話を書いているような気がする

わけでして。

 

 毎年、同じ話を書いているうちは良いの

ですが、そのうち、今朝食べたご飯の

ことも忘れて、「朝ごはんまだかいな?」

などと言うようになるのでしょう。

 

 ということで、昨年の年末には、毎年

恒例の「まぐろの一本釣り」というテレビ

番組を見ながら、大酒を飲んでいたわけ

ですが、毎年恒例のマグロ漁師さんの

話では、毎年出て来る漁師さんはおんなじ

なんですね。

 

 まあ、漁師さんにとっては生計を支える

ことで大変なんでしょうが、テレビ局に

とっては安定して視聴率が稼げる番組と

して重宝しているようです。

 

 この前、テレビに出ている人が話して

いましたが、視聴率が安定して稼げるのは、

マグロの一本釣りや、スズメバチの巣の

駆除、屋根裏部屋の動物の住家の撤去

などで、このほかに、子供や、子犬、

子猫などの動物の子供を絡ませておけば、

結構視聴率が稼げるそうで。

(これに乗せられて大口開けて馬鹿笑い

しながら見ている私も大ばか者のわけ

でして)

 

 昨年は、この、テレビで放送されて

いた、マグロの一本釣りで使われる東和

電機さんのハイテク一本釣り用巻き上げ

機の話を書いてみましたが、今回は、

マグロつながりで、これらの漁に使われる、

魚群探知機などについて、特許出願の観点

から調べてみましょう。

 

 まずは、発明の名称で、「魚群探知機」

というのがどれぐらいあるかというと、

公開件数で184件もヒットしてくるわけ

でして。

 

 ということなのですが、発明の名称だけ

では漏れが大きいですので、ソナー

方式の魚群探知機という、IPCの「G01S

15/96」というものとの論理和を取ると、

680件ありますので、どんな企業が

あるのかというのを調べると、以下の

ようになっていました。

(テレビでは、お金がなくて昔の魚群

探知機を使っており、ソナー方式の魚群

探知機が買えないという漁師さんも出て

きていましたが、ソナー方式でないという

ものは、どんなものなんでしょうね)

 

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 魚群探知機というのは、研究開発が

右肩下がりの、結構枯れた技術なのかも

しれませんが、まだまだ研究開発は続いて

いるようです。

 

 それでは、どんなメーカーさんが頑張って

いるのかな?というと、9件以上の出願人は

以下のようになりました。(名寄せはおこ

なっていませんので、同じ会社や、その会社の

方が出願人などというのもあると思います)

 

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 シマノさんなど超有名ですね。

(テレビの中で、ソナーがついている魚群

探知機を買うことができない、という漁師

さんが使っていたのは、「KAIJO DENKI」

さんでした。(KAIJOさんが古いというわけ

ではなく、テレビで映っていたのがそうだった

というだけですので念のため)

 

 ここで、一番の出願を誇るメーカーさんは

古野電気株式会社さんなわけでして、この

メーカーさんをちょっと調べてみましょう。

 

 まずは、ホームページは以下となり、

設立が、1951年、本社は兵庫県

西宮市、 資本金が7,534 百万円、

連結売上高が85,966 百万円、連結

従業員数が2,930 名という株式上場

企業なわけでして。

 

https://www.furuno.co.jp/

 

 この、古野さん、以下の発明推進協会の、

「戦後日本のイノベーション100」というのにも

選ばれており、魚群探知機では、バイオニア的

存在だったんですね。

 

koueki.jiii.or.jp

 

 会社四季報などを見ても、「魚群探知機、

電子海図など船舶用電子機器の世界大出」

などとなっています。

 

 古野さんの、「魚群探知機のしくみ」などを

見ると、「魚探は水中へ超音波を発射する

ことにより、その反射波をとらえることで、

魚群の存在や水深、分布状況、海底の様子

などを知ることができる」そうで、やまびこ

などのように、発射した音波や超音波が

進んでゆく途中、何か物体(魚群や海底)に

当たると反射し、その一部分は元のところへ

返って来て、魚探はこの超音波の反射する

原理を応用しているんだそうですね。

 

 さらに、「魚探の超音波は船底から自艇の

真下へ向けて発射し、途中、魚群に当たると

極めて微弱な反射波として船底付近まで

返って来て、船底でキャッチされた反射波は、

電気信号に変換して魚探の受信回路へ

送り込まれ、受信回路では微弱な信号を

増幅するとともに、魚探本体に内蔵されて

いる演算機能により画面上に表示するための

信号を作り出し、映像信号はカラー液晶

ディスプレィ上に表示され、水中からの

反射信号が強いものは赤色や柿色で、

弱い信号は青色や緑色で表示する」

んだそうです。

 

 「魚群の固まりや岩盤などからの反射

信号は強力なので、赤色系で表示され、

密集度の薄い魚群や小さな魚などは

青色系で表示し、カラー表示のため海中の

状況が見やすくなっている」んだそうですよ。

 

 「魚探は、指示部と送受波器の2点で構成

されており、指示部はキャビンやブリッジなどの

見やすいところへ設置し、送受波器は船底から

真下へ突出させるか、船底内に設置し、魚探

性能は、船底に取り付ける送受波器の設置

如何により決定され、。送受波器の設置場所を

誤ると、海中からの反射波をうまく捉えることが

できないなど致命的なダメージを受けることも

ありますので、販売店の指導を受けてから

取り付け装備するのが必要」なんだそうです。

 

 ということで、古野電気さんの魚群探知機

関係の公開年を調べると以下のようになり、

上がり下がりはあるものの、安定して研究

開発がされているようです。

 

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 最後に、古野電気さんの全体の出願

公開はどのようになっているのかを調べ

ると、以下のように、音波や超音波を

利用した漁業用、船舶用レーダー関係に

軸足を置きつつ、これをさらに利用した、

無線機器や、交通制御、診断装置などにも

進出しているようですね。

 

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 古野電気さんでは、魚群探知機や音響

測定器で、以下のような商標登録もあり

ますので、今度マグロ釣りで、魚群探知機

などが出てきたら、注意して、メーカー名や

商標などを見てみることに致しましょう。

 

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