知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

特許出願に見るスケールが大きな環境対策

  前回の続きで、自然災害対策編その4

です。

 

・ 特開2001-001997

発明の名称は非常に長いのですが、

そのまま載せておきます。

「内側静止惑星手段、地球温暖化防止手段、地球気象制御手段、紫外線遮蔽手段、太陽観測惑星手段、太陽発電惑星手段、金星低温化手段、外側静止惑星手段、「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段、火星温暖化手段、木星温暖化手段、望遠鏡惑星手段、磁場観測惑星手段、地球磁場観測惑星手段、同一公転角速度型の内側静止衛星手段、同一公転角速度型の外側静止衛星手段、「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段、月面裏側・地球間宇宙通信手段、同一公転角速度型の内側静止天体手段、同一公転角速度型の外側静止天体手段、光透過量制御手段、火星温暖化衛星手段および木星温暖化衛星手段」

 

【目的】 例えば太陽と地球の両重心を結ぶ

線上で、しかも、地球公転軌道の内側に常に

位置する内側静止惑星手段3を提供すること。

本願各発明を無償開放。

 

【構成】 例えば上記目的のために次の関係式

を満足する位置に位置することを特徴としている。

(太陽が内側静止惑星手段3に及ぼす重力)=

(内側静止惑星手段3が太陽の周囲を地球と

同じ角速度ωで公転する際に生じる遠心力)+

(地球が内側静止惑星手段3に及ぼす重力)

このことによって内側静止惑星手段3は太陽と

地球の間の所定位置に位置することができ、

内側静止惑星手段3は地球から見ていつも

太陽の方向に在って静止している様に見える。

内側静止惑星手段3を「巨大な日傘」にすれば

地球温暖化防止に役に立つ。内側静止惑星

手段3に太陽観測器、太陽発電装置、地球磁場

観測器または各種望遠鏡等の積載も考えられる。

同様に地球公転軌道の外側に常に位置する

外側静止惑星手段4も可能。

 

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 この発明は、この前のトヨタさんのように、

無償開放されているのですが(太っ腹!!)、

皆さん、この発明の存在を知らないとみえて、

実施されたという話を聞きませんので、

ほかの方に大いに教えてあげましょう。

 

 尚、この発明者の方は、申請人識別番号で

検索をかけると、出願が100件以上で(PCT

出願を含む)、登録が50件以上と非常に多く、

スィッチング回路や、コンバーター、多値論理

回路などの出願となっていますので、電気屋

(電子回路)さんではないか?と思われます。

 

・ 特開2005-170359「防護装置の製造装置とその製造方法」

[課題] 無重力の宇宙空間に於て広大な

平面板を製造すること、その製造装置を

提供すること、は難事と推定された。

時に、広大な平面板である基地系を高速で

大量に製造して極めて多数個の基地系が

極めて広大な平面状に配列された基地系

集団を構成することはさらに難事と推定され、

防護装置は初期の目標を達成して推定

効果を達成するには製造装置が不可欠で

あった。

 

[解決手段] 防護装置の製造装置は、

小惑星帯に点在する適大の鉄隕石を運搬

する運搬装置と、該鉄隕石を融解・かくはん・

分配する材供装置と、該鉄隕石を製板・

製枠する加工装置と、製板された多数個の

帯鋼板の両側縁を自動溶接し縦枠・横枠を

自動溶接した幅広帯状の基地板を自動

伸展し略矩形に自動切断する伸展装置と、

組立台に移送後の基地板に組立部材を

自動組立する組立装置と、該運搬装置の

各々の体を制御する電子計算機群に

よって成る運搬ネットワーク・該製作系の

各装置の各機を制御する電子計算機群に

よって成る製作ネットワーク、等が連携

して構成された制御装置と、を具備して

構成される。

 

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 この発明は、以下の登録特許に対する

「製造装置と製造方法」なんです。

 

・ 特許2906165「防護装置」

(この特許は、請求項が15個、全ページ

数が77ページと力作ですので、請求項の

1と明細書の最初の部分だけを載っけて

おきます。)

【請求項1】地球に付髄して運行し平面状の

基地系(ブロック)を多数個広大な平面状に

配列し、地球に太陽光陰影部を投影する

基地系集団を有する投影装置と、該太陽

光陰影部の投影による温度降下がもたらす

地球の気象の変化や事象の変化を観測

する観測装置と、該観測装置からの観測の

データ・情報を入力し処理し制御指令を

出力する電子計算機群によって地球

ネットワークを構成し、該地球ネット

ワークからの制御指令を受信し該基地系

(ブロック)やその構成要素である各々の

体を制御する電子計算機群によって

基地ネットワークを構成し、それらの

両ネットワークの連携によって該基地系

集団の全体を制御する制御装置と、を

具備した防護装置。

 

【発明の詳細な説明】

[産業上の利用分野]

本発明は、地球環境の防護装置に関し、

より詳しくは20世紀に激増した世界人口と

人間の活動の拡大が原因で、現在その

徴候が地球規模で現われ、近い将来益々

深刻化し危機的状況に至ると予測されて

いる地球環境の悪化の傾向に対して、

できるだけこれを回避する基盤となる技術を

開発し、 併せて、将来益々激増すると

予測されている世界人口が原因で必然的に

必要になってくる世界規模の諸種の課題に

対して、例えば居住可能な土地・水・食糧・

エネルギー・森林等地球に於いて人類が

居住しうる能力を拡充する基盤となる技術を

開発し、 さらに、過去の地球の歴史に

証明され、未来に於てもいずれ天体上の

諸種の理由によって全生物・人類にいずれ

運命的に到来するであろうと推定される

地球環境の潰滅的ないくつかの大危機を

未然に回避する可能性となる技術を開発

することである。

 

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 この登録特許は、1990年に出願され、

拒絶理由は通知されず、1発で登録され、

最後まで権利を保持していたのですが、

2010年に満了消滅しています。

 

 この方は、さらに上の特許に付随して

以下の出願もしています。

(このほかにも、多数の防護関係出願が

あります)

 

・ 特開2009-001258「防護開発装置とその製造装置」

【課題】大隕石の地球衝突・大火山の噴火・

大規模な核戦争等で噴上る粉じん・土じん・

水蒸気等は放置されれば対流圏・成層圏

拡散され太陽光の地球照射を遮へいする。

この程度が激しい場合地球上は氷結し、

大隕石衝突の冬・大火山噴火の冬・核の

冬等が止む得す到来して人類や多くの

生物は(半)絶滅の大危機が招来される。

これに対抗手段を提供する。

 

【解決手段】防護開発装置は、上記の冬が

到来する以前の衝突・噴火・爆発の直後に

基地系集団による太陽光陰影部を移動して

部分的な寒気と暖気との境界に前線面を

構成し、降雨を促進する体制を速やかに

遮へい物の境界線に近ずけこの降雨に

よって遮へい物を洗い流す。対流圏が

清浄に維持でき、しかも反射太陽光の

加熱もあるので地球の氷結のは回避され

冬の到来の大危機は回避されると推定

される。基地系集団・反射基地系集団・

大型電子計算機はネットワークに構成

される。

 

 この発明者の方も、出願数は40件

(PCT出願含む)となっており、最近も

出願が続いており、以下のようなものも

ありますよ。

 

・ 特開2013-041561「養護装置とその使用方法」

【課題】人類の生存維持に不可欠な食料・

環境・資源・エネルギー等の必需材及び

人口の推移が管理局によって推計・管理

され、目標を設定して計画的に鋭意改善し、

その結果を表示体で世界的に表示して

データ収集・分析・蓄積・向上等の方向性を

設定し、諸種の打撃・犠性や近未来以降の

深刻な破局・危機を抑制し接続的発展への

システムの可能性追求の一手段を提供する。

 

【解決手段】人類の生存の維持に不可欠な

食料・環境・資源・エネルギー等の必需材を

現在・近未来以降も推計・管理する電子

計算機等の必需管理体と、該必需材を

適正に維持するためには如何なる世界

人口・各国人口が如何に維持されるべきか

現在・近未来以降について推計・管理する

人口管理体と、該推計・管理のデータが

インターネット等の表示体に表示されて

データ収集・改善・蓄積・向上等の基盤と

なるべき表示体と、を含む管理局を備える。