知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 7 自動運転出願概要

 ということで、大分車についてわかって

来たような?気がしてきましたので、分析

に移って行きましょう。

 

 ちなみに、この前書いたように、特許庁

自動運転を分析しているわけですが、特許

庁の検索はどのような検索をしているんだ?

ということに興味があるかた、または自分で

分析したいというかたもお出でしょうから、

私の検索との違いを主に、ちょっと書いて

みましょう。

 

 王花陣は以下を使って主に分析をするわけ

ですが、

・ B60W30/06から30/17

 駐車時自動運転、衝突回避、走行軌跡維持、車間距離制御等

・ B60T7/12

 自動初動のためのもの;運転者や乗客の意志によらない初動のためのもの等

・ B62D6/00

 走行状態を検出した結果に応じて自動的に操向装置を制御する装置

・ B60R21/01~21/0136

 衝突検知手段等

 

さらに

・ G08G1/16

 物理的な(電気的な)衝突防止

 

 特許庁さんは、このほかに、運転者の

無能力(無能力といっても、「おおばか

三太郎だから」という意味ではないですよ)

状態に応じるものとして、

 

・ B60K28/06 B60K28/14 B60K31*

 

を入れており、私が除外している

 

・ B60W30/00、B60W40*、B60W50*、

 

 さらには、車の姿勢制御の

 

・ G05D1/00 G05D1/02 G05D1/08 G05D1/10 G05D1/12

 

そのほかに、無線通信のH04W4/04などを

入れています。

 

 これらで検索をかけると膨大な数になるので、

特許庁ではキーワード(フリーワード)で絞り

込みをおこなっているのですが、そのほかにも、

電気的なブレーキ制御などいろいろIPC

分類を使用しています。

 

 ということで、国内と海外での時系列での

出願数を比較してみましょう。

 

 尚、海外のほうは、重複があるかもしれませんが、

USとPCT、EPOの出願公開を出願年で調べて

います。

 

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 上が、国内、下が海外の出願状況ですが、

リーマンショック後の落ち込みは日本の

ほうが激しいようで、国内の回復は鈍い

ようです。

(もしかすると、国内メーカーは資金

リソースを海外出願に移しているのかも

しれませんが)

 

 次は、企業別の国内出願数です。

 

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 国内はトヨタさんがダントツですね。

 

 ということで、有名企業ばかりですが、

次回は、初心に戻って、すべての企業の企業

情報を調べてみましょう。