知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

乙姫様と、あのねのね

 本日は、またまた「人類の歴史を変えた

発明1001」からの話です。

 

 トイレットペーパーの最古の使用記録は

6世紀の中国だそうで、589年だそうです。

 

 記録されているのがこの頃だということで、

もっと古いのかもしれませんが。

 

 記録によると、国家の役人で学者の顔之推

という人が、賢人の言葉が書かれた紙で、

拭かないように戒めているんだそうです。

 

 まあ、賢人も、自分が書いた紙でおしりを

拭かれるとは思ってもみなかったでしょうが。

 

 その後、14世紀の終わりごろ、他国の人が

水を使用していた時、中国人は宮廷用の香りの

いいトイレットペーパーを年に70万枚以上も

生産していたそうです。

(多いのか少ないのかさっぱりわかりませんが)

 

 1857年にアメリカでウエットタイプのトイレット

ペーパーが初めて商品化されたそうですが、

それ以前は、ハワイではヤシ殻が使われ、

フランスの貴族社会では、レースや麻が好まれ、

 古代ローマの上流社会では、羊毛に香水を

振りかけたものが一般的だったそうです。

 

 植民地時代の米国人は、トウモロコシの

穂軸や古くなった暦を使用したとなっています。

 

 1718世紀のスペインや、ポルトガル

海軍乗組員は、古くなった碇綱の先端部なども

使っていたんだそうですね。

 

 ロール状のトイレットペーパーを初めて

製造したのは、米国のスコット・ペーパー・

カンパニーで、1890年となっています。

 

 まー、毎日お世話になるトイレットペーパー

ですので、(そうでないかたも、いるかもしれま

せんが)、一大発明だったといっていいでしょう。

 

 ちなみに、昔、「あのねのね」という二人組が

いました。

 

 清水國明さんは、最近は自然派志向でテレビに

出ていますし、原田伸郎さんはナレーターで声を

聴きますね。(清水さんのお姉さんは、

パートタイマーからブックオフの社長になって

いろいろな話題を振りまきました)

 

 昔、「あのねのね」のオールナイトニッポン

いう夜中のラジオ番組で、七不思議コーナー

というのがあったのですが、その中の歌で

「便秘の七不思議」というのがありました。

 

 公開番組で、「~~の七不思議ー」と、「あの

ねのね」が歌うと、公開番組に来ていた若い

おねーさんがたが、「~~のなっなっふっしぎー」と

鐘や太鼓や笛を吹きならしながら、一緒になって

歌う、たわいのないものでした。

 

 ちょっとその歌詞を書いてみたいと思います。

7番まであるので長くなるので4番から

書きます)

 

4 パンツも洗濯しなくていー。便秘ーの七不思議ー。

5 ひとりーで便所で泣きましたー。  同上

6 とうちゃんカンチョーしてちょうだい。 同上

7 お風呂に入ったら出て来たよー。 同上

 

 (尾籠な話ですみません)

 

 昔、バカ言って歌っていた若いおねーさん

がたも、今ではさぞかし分別のあるご熟女?さんに

なっているのでしょう。(かなり熟しているかも

しれませんが)

 

 歌は、以下のレコードアルバムに入っているん

です。 (「た~んぽ~んじゃな~いの~に、ひ~もが

ある~」といった、紅茶の七不思議とかの、その他の

七不思議の歌も入っていますよ。)

 

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 ちなみに、あのねのねは以下のような歌も

歌っていましたよ。

 

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 ということで、話は戻って、「トイレと文化」考:

スチュアート・ヘンリ(文春文庫)によれば、トイ

レットペーパーを使うのは、世界の人口の三分の一弱

なんだそうです。(ちなみに、スチュアート・ヘンリ

さんは文化人類学者です)

 

(「トイレで笑える雑学の本」:プランニングOM編

講談社+α文庫)でも同じ記述となっていました)

 

 話は違いますが、世界一使い心地のよい

トイレットペーパーは日本の物なんだそうです。

 

 そういえば、私も、北米、アジア、ヨーロッパに

結構行きましたが、日本の品質が一番いいと

思えます。

 

 アジアはごわごわしているし、北米、ヨーロッパは

ハトロン紙のような感じでした。

 

(トイレットペーパー生産日本一の県は、

静岡県だそうで、富士山からのきれいな

湧水が使えるので、ダントツ1位だそうです。

 

 今までは2枚重ねというのがありましたが、

3枚重ねというのも出ているそうで、さらに

柔らかくなっているそうです)

 

 トイレおもしろ百科:アダム・ハート・デービス

(文春文庫)によると、ヨーロッパでも伝統的に

新聞紙が使われてきたようですね。

(1800年代ではないかと思いますが)

 

 日本でも、戦後間もなくは、まだ新聞紙を使って

いたのでは?

 

 すいません、まだ生まれていないので推測です。

 

 それはさておき、世界の人口の三分の二の人

たちはどうしているかというと、水でお尻の後始末を

したり、(今の日本にお出でのかたは大丈夫でしょう)

砂で拭くところとか(イタソー)、食べるものが

違ってころころうんち君なので、拭かないところ

もあるそうです。

 

 一番シンプルなのが指と水なのだそうですね。

(左手を使うそうで、右手は食事に使うので、

絶対右手は使わないのだそうです) 

 

 石というのもあるそうです。(暑いところなので、

やけどしないように、あらかじめ石を拾って

懐にいれて冷ましておくそうです)

 

 それでは、 水洗トイレがいつごろできたかと

いうと、紀元前2500年頃インダス文明を築いた

人々が衛生設備を備えたトイレを発明していた

そうです。

 

 先ほどのスチュアート・ヘンリさんの書籍に

よれば、古代シュメールの都市エシュヌンナの

廃墟テル・アスマルというところがあって、

この宮殿のトイレが地下の煉瓦造りの下水管に

通じており、紀元前2200年頃と推定される

そうです。

 

 汚物は排水溝に水で流されて清潔が保たれて

いたんだそうですね。

 

 さらに、古代エジプトでも同じようなシステムが

でき、古代ローマ人潔癖症で、外出時に使用

できるトイレも作っていたそうです。

 

 しかし、残念ながら、人口の爆発的増加により、

排泄物の処理が追いつかなくなり、500年頃から

1500年ごろにかけてはひどく不衛生な時代と

なったようです。(この不衛生により黒死病

(ペストですね)の流行などもありました)

 

 その後の500年間でトイレは大きく進化しま

したが。

 

 英国では、1596年に水洗トイレが発明されても、

あまり普及しませんでしたが、1885年に陶製の

トイレも作られたようです。

 

 私が英国に住んでいた時、英国の公衆トイレ

に入ると、小のほうは、ステンレス製のもので

何かひどく汚いような感じがしたものです。

 

 女性がトイレで二度流しするのは日本特有の

文化のようで、「トイレは小説より奇なり」:

酒井順子著(集英社文庫)では、「二度流しの

秘密」というコラムも書かれています。

 

 しばらく前から「携帯音姫」も人気ですよね。

 

http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/otohime/

 

 私がたまに行く東京のビルの中のトイレには

男性用個室にも「音姫」がついており、「東京は

すんげーなー」と思ってしまいます。

 

 きっと、男性用、女性用を分けて種類の違う

設備を入れるより、同じ形式のトイレを据え付ける

ほうが安上がりなのでしょう。

 

 私の住んでいる田舎町では、まだ下水道を

引くことができずポッチャントイレのところもある

ようですし、私の故郷の町中も、交通量を考えると

道路を掘り起こすことができず、水洗で

ないところもまだありますので、東京はすごい

ですね。