前回は出願の多いものはどのような
ものかをおおまかに見てみました。
ということで、さらに分析していくわけ
ですが、通常ですと、他社戦略分析を
おこなうために、各企業ごとに分けて
分析をおこない、どのような戦略を採って
いるかを分析します。
しかし、今回は、各企業がどのような
戦略を採っているのかではなくて、
ゴルフ業界全体の技術傾向、商品
傾向なのかを見たいと思いますので、
ゴルフ全体での分析、及びその詳細を
見ることにします。
それでは、次は一番多かった、ヘッド部の
A63B53/04ですが、どのような課題が
あるのか、まずはFタームテーマでの
観点で見てみましょう。
Fタームは一つの出願に複数付与される
のが普通ですので、実際の出願件数より
多くなっています。
多いのは、ゴルフクラブの構成や種類に
関するもの、ヘッド形状・構造、材質と
続き、やはり製造方法も研究されて
います。
(製造方法だけの出願は、人に教える
だけになる可能性がありますので、出願
には注意が必要です)
次はこれらの観点上位6つに絞って、
さらに見てみましょう。
すべてを一つのマップにすることは可能
ですが、凡例が煩雑になるので、それぞれ
観点ごとのマップにしてみます。
まず、観点2C002AAゴルフクラブの構成・
種類です。
一番多いのはヘッドです。
次にウッド、アイアン、パターと続きますが、
これらは、点が二つですので、ヘッドの下位の
分類です。
AA01の「ヘッド」というのは、ウッドにも
アイアンにも、パターにも分類できないような
大きなくくりで分類するほかないものです。
もちろん、ウッド、アイアン、パターと重複して
いる場合もあります。
ヘッドの中では、ウッドが一番多いですので、
まずは、第1打で、まっすぐに、かつ遠くに
飛ばすというところに主眼がおかれているので
しょう。
アイアンのほうはピタッと止まって欲しい
ですね。
プロは飛距離によってめちゃくちゃ有利に
なると思いますが、アマチュアは関係ないと
思うのですが。(すいません、私見です)
(ジョン・デイリー選手などめちゃくちゃ有利
でしたが、大波小波があり、優勝はするものの
勝利数があんまり増えませんでした)
次は、ヘッドの形状・構造です。
上記のような順番になりましたが、内部
構造や、中空構造は、なんかウッドヘッドの
ような気がしますが、ほかはどうなんでしょう。
ということで、これも見てみると以下になります。
(バブルチャートの作成方法は、この前説明しましたね)
これは、観点AAと上記観点CHの関係が
どのようになっているかを調べています。
クラブのほうのFタームは省略し、クラブ名
だけにしています。
これを見ると、内部構造と、中空構造は
さすがにほとんどがウッドですね。
アイアンなども中空構造の商品も少数
ながらありますよね。
バックソールなどはアイアン、パターとも
結構研究されています。
ということで、今日はこのへんで。