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知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

USPTOで、米国特許を検索しよう その13 名前の入れ方

 スティーブジョブズさんで検索をかける

場合の英語名を前回調べ、Steven Paul

"Steve" Jobsであることがわかりました。

 

 ということで、「ボクちゃん、ヘルプを

見て勉強したから、検索大丈夫だもんねー。

姓がJobsで、名がSteven、ミドルネームが

Paulだし、Steveはニックネームだから

関係ないし。」などと言いながら、発明者

欄に、

「Jobs-Steven-P」

と入れてみるわけです。

 

http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-bool.html

 

f:id:oukajinsugawa:20170221143734j:plain

 

 そうすると、以下のように出てきて、

「おーっ、ジョブズさん、112件も出して

いんのか!!」などとなるわけです。

(ちなみに、最初にDがついているのは

意匠です。また、正確性を期す場合には、

AssigneeやApplicantとの論理積検索が

必要ですが、この場合には、説明の

ために、AND検索はおこなっていません。)

 

f:id:oukajinsugawa:20170221143751j:plain

 

 ということで、「Jobs-Stevenだと、

もっと多く出てくんのかな?」などと言い

ながら、検索してみると、なんと!、

なんと!、11件しか出て来ないんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221143846j:plain

 「えーっ!?」ですよね。

 

 それも、よく見ていただくとわかり

ますが、重複しているものはなく、両方

とも別物なんです。

 

 またまた、「えー!?」ですよね。

 

 「そんなこと、使い方のヘルプに、何にも

書いてねーじゃん! とんでもハップン。」

(古いですね。)とか言いながら、「じゃあ、

書いてあったように、Jobs-Steven-$って

入れればえーんでないかい?」などと言い

ながら、また検索してみるわけです。

 

 そうすると、検索結果は示しませんが、

先ほどの、Jobs-Steven-Pと結果がまったく

おんなじ112件なんです。

 

「えーっ!?」ですよね。

 

 ということで、またまた、「Jobs-Steven$」

と入れてみると、上の112件と11件が足し合わ

された、123件になるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144031j:plain

 

 すなわち、Jobs-Steven-PとJobs-Steven-$

では、$はイニシャルしかワイルドカード

検索をしてくれなくて、Jobs-Steven$では、

イニシャルも含めたワイルドカード検索に

なりますし、Jobs-Stevenとすると、完全一致

検索となり、イニシャルがついた文献は、

検索してくれないんです。

 

 むずいでしょーぅ!!

 

 ということで、めでたし、でめたし、と

なるのか?というと、またまたいざ知らず、

ためしに、ニックネームのJobs-Steveで、

検索してみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144131j:plain

 

 そうすると、またまた「えーっ!?」と

いうことで、上のように、367件も出てきて、

先ほど検索したものとまたまた重複して

おらず、試しに、9299329をクリックして

みると、以下のように、「Jobs; Steve」と

なっているんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144202j:plain

 

 ということで、またまた、Jobs-Steve$と

打ち込んでみると、367件+123件=490件

とほぼ同数となるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144216j:plain

 

 ということで、名前などは、ニックネーム

などがある場合には、ニックネームでも

検索をおこなわないと、検索漏れをおこす

可能性があるんです。

 

 ということなのですが、Helpには

Jobs-Steven-P

というように入れろと書かれていたために、

そのように入れてきましたが、それでは、

スペースで区切って、

「Jobs Steven P」

と入れちゃあ、いけないのか?というのを

調べてみましょう。

 

 そうすると、以下のように、Jobs-Steven-P

と入れたときと結果は同じになるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144359j:plain

 

 「なーんだ、USPTOさん、それならそうと、

最初から言ってくださいよ。」というところで、

じゃあ、スペースを入れて入れれば、なん

でもかんでも同じ結果になるのか?と

いうとそうではなくて、「Jobs Steven」と

入れた場合には、Jobs-Stevenと異なり、

以下のように、発明者欄に、"Jobs Steven"を

含む発明者を検索してくれるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144438j:plain

 

 「なんだよ、それだったら、最初からそう

言えよなー、最初から、「Jobs Steven」、て

いれるんだからよー。」

 

という、ご意見、ごもっとも。

 

 しかーし、以下のように、「Jobs Steve」の

結果も、「Jobs Steve$」の結果も、先ほどの

結果と違って来るんです。

(発明者欄に入れるときに、"Jobs Steve$"や

"Jobs Steve"$とくくっても、結果は同じ以下と

なりますよ。)

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144528j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20170221144547j:plain

 

 ということで、氏名を入れる場合には、

プラピさん(J-PlatPat)と違って、英語名は

結構めんどいですので、気を付けましょうね。

 

 「それは、いいけど、結局どのように入れ

ればいーんだよー。」という声が聞こえて

来そうですが、この場合には、「Jobs-Steve$」

などと入れるのが検索漏れが少ないと思い

ますが、ケースバイケースで、実際の場合

には、しっかり名前を調べて、上のいろ

いろな方法で検索し、検索漏れをなくす

必要があるでしょう。

(日本人名なども、姓と名が逆に翻訳されて

いたり、読みが違って翻訳されていたりする

場合がありますので、間違いないようにする

場合には、ワイルドカードなどを用い、試行

錯誤が必要です。)

 

 続く。